山梨といえば、果物やワイン、伝統料理など、グルメも非常に盛んです。また宝石も有名で、名産品の宝庫としても親しまれている街です。
歴史を遡ると、山梨にも数々の伝統があり、それが今の山梨のグルメとしてたくさんの人々から愛されています。
それでは、山梨の名産品やグルメにはどのような特徴があるのでしょうか?
この記事では、山梨の名産品は伝統の証!山梨県のブランド力と海なし県の実態について徹底解説いたします。
ぜひデートスポットや交際相手との会話の参考にしていただければ幸いです。
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✔海なし県の山梨は、実はマグロが大好きだった
✔山梨の名産品とブランド力
✔山梨グルメの繁盛ぶり
もくじ
日本で一番人気のある魚といえば何をイメージするでしょうか? 地域差はありますが、 やはり寿司ネタの華であるマグロが有力候補でしょう。
なんといっても世界のマグロの約20%を日本が食べています。
「日本人がマグロを絶滅させる」と非難されているくらいなのです。
そのようなマグロ大好き日本人の中でも、山梨県民のマグロ好きはかなりのものです。実は人口あたりの寿司屋数が全国1位で、消費量でも市区町村別で甲府市が2位にランクインしています
(海なし県なのに、この事実はおそるべし……)
ちなみに、マグロ消費量のトップは静岡市で、これはマグロ水揚げ量の多さからも納得がいく結果です。
他の有力マグロ水揚げ港である高知や宮崎、鹿児島県の諸都市を上回るとは恐れ入りますね。
なぜ、山梨県民はマグロばかり食べているのでしょうか?
やはり、海なし県ゆえの「海産物への憧れ」が大きく影響している、とする意見が多いです。 確かに、北条氏という強力な同盟者を敵に回してまで駿河攻めを行った武田信玄を見ても、山梨県民のDNAに埋め込まれた 「海への憧れ」は強いという見方はできるでしょう。
これまで海とは隔絶されてきたために、輸送手段が確立して、冷凍でも新鮮な刺身が食べられるようになったことから、これまで数千年にわたって我慢してきた欲望を一気に爆発させているのでしょうか。
山梨県民のマグロ好きは特に高齢層が強く、余裕のある田舎のおばあちゃんなどは毎日マグロという勢いなのです。
実は、山梨県は確かに海なし県ですが、昔から魚食文化の盛んな土地でした。その理由は、富士川ルートで日本有数の漁港地域である静岡とつなが っているからです。
富士川輸送路は江戸時代で早ければ数日の行程です。 冬であれば、無理矢理刺身を輸送することも夢ではありません。
とはいえ鮮魚の輸入はほとんどされていませんでしたが、煮貝(アワビの煮物)は特産品となり、マグロも「漬けマグロ」として古くから導入されていました。
山梨県に寿司屋が多いのも、実は伝統的な現象です。そもそも、寿司とは今のような刺身を食べるのではなく、酢で締めた保存用の魚を食べるものでした。
つまり、新鮮さが重要となる刺身や焼き魚などは無理でも、煮魚や酢じめはずっと昔から食べてきたのです。
マグロと山梨県の関わりも古く、江戸時代から始まっています。
徳川家といえば三河から遠江出身者が主流なので、「彼らが好きなごちそうをもてなす」ための一番のメニューとして、マグロが多く使われるようになったといいます。
この傾向は、商人の力の増した天領時代から強まったようで、当然もてなす側の商人もマグロを食べました。
結果として「これは美味い!」 ということで徐々に広がっていたといわれています。こうした「エライ人と金持ち」が食べるのがマグロという意識が広まり、山梨県における「高級食材」としての伝統が育まれていったのです。
冷凍技術やインフラ整備の結果、マグロを手軽に食べられるようになったので、それはみなさん食べたがるわけです。
ところで、山梨の名産は何でしょうか? 生産量と品質からいけば、完全にブドウや桃などの果物ですが、全国的に見るとアピールが微妙な気がしています。
ワイナリーには全国からも観光客が訪れたり認知度は高いですが、その他の果物は「果物狩り」をするためのもの、という理解に留まっている気がしています。
岡山や愛媛など他のフルーツ県であれば、高級缶詰やゼリーなどなど、アピールは過大です。高級路線のお土産物は、山梨県のブランドイメージアップに役立つのですが、そのような商品の存在感が薄いのは残念なところです。
例えば、山梨のフルーツはブドウや桃、イチゴ、さくらんぼなど、実に多くの味わいがあります。
実際に果物狩りをすると、1時間数百円とかなり格安でおいしい果物をいただけるのも魅力です。とはいっても、山梨県民はいつでも味わえるので、わざわざ果物狩りをしている感じはありません。
子供からすれば、果物よりも山梨市の『フルーツ公園』にあるウォーターアスレチックで遊んでいる方が、ずっと有意義そうなのです。
信玄餅は、甘い餅菓子に、きなこと黒蜜をかける和菓子です。実質的には北杜市の金精軒や笛吹市の桔梗屋が確立したものであり、今の形になったのは1960〜70年代でわりと最近のものです。
しかし、その元になったものは古く、一つの説は、武田信玄が戦に赴く際、砂糖をまぶした餅を持っていったというものです。
この説は高級感があって良いでしょう。戦国時代であれば砂糖は高級品です。それを餅につければ、高カロリー食の機能性と、平安以来の名門にふさわしい雅さが結びついた、「信玄」を名乗るにふさわしい由来です。
もう一つの説は、甲州のお盆に食べる安倍川餅からの発展型というものです。 こちらの方が実際の起源である可能性が高そうな気もしますが、どちらにしても高貴な人が食べたり、ハレの日の特別なメニューであったりと、景気の良さがうかがえます。
この認知度は高くないようで、山梨人は信玄餅を「特別なごちそう」という誇りを持って、お土産などに活用すると良いかもしれません。
高貴な信玄餅に対して、山梨名物のほうとうは、完全に普段の食事です。それも「貴重な小麦をなるべくケチるために野菜をたくさんいれる、という現在の食品価格事情とは真逆の理由で普及したものです。
もとは「すいとん汁」に近いものが主流だったともいわれています。その穴埋めに各種野菜を入れ、汁で文字通り「水増し」したものが、ほうとうなのです。
これが存外においしかったので、今日まで続いたというわけです。
ほうとうで有名な『不動』や『小作』は一杯1,000円以上もします(もちろん美味!)が、山梨県民は普段から家庭の食として、1杯300円ほどで味わっているのです。
ほうとうに対し、「吉田のうどん」も山梨県民のソウルフードです。
実は、吉田のうどんはほうとうのように普段から食べるものではなく、「貴重な小麦をふんだんに使った贅沢料理」として確立しました。
そのため具にしても、天ぷらや肉などの「高級食材」を入れるべきものとされていました。
また吉田のうどんは「お客様」向けの料理でもありました。江戸時代、戦乱が超え、江戸が巨大都市として発展したことで、江戸の街には空前の「旅行ブーム」が起きました。
その中でも、もっとも高ランクだったのがお伊勢参り(三重県)や金比羅詣で(香川県)、そして富士詣です。
こうして、多くの人が江戸などから現在の富士吉田エリアにやってきて、当時の旅行者は「一生に一回」の大イベントとして参拝旅行をしました。
そのような小金持ち参拝者に振る舞われたのが吉田のうどんでした。特別な高級料理だったにも関わらず、参拝のある富士吉田では日常的にうどんが作られるようになりました。
もちろんそれを地元の人間は頻繁には食べられません。日常的に目にする「憧れ」として、人々の魂に刻まれた大切な料理だったといえるのです。
吉田のうどんが堅いのはスペシャル感を出す演出のためといわれています。
また山梨の主要産業であった生糸をつくる機織りは、主に女性の仕事で、男子は行商でそれを打って回ります。
このため「勤務中」の昼食作りは男性の仕事であり、力の強い男性がうどんを打ったことで麺が堅くなったという説もあります。
山梨の歴史と深く結びついたほうとうと吉田のうどん。そう考えると、日常的に食べてきたこれらの料理が、以前よりも「山梨の誇り」のような感じになるのではないでしょうか?
この素晴らしい伝統がいつまで続くかはわからない危機感を持っています。
ほうとうは、専門店もありますが、居酒屋などいたるところで食べられて、家庭料理としてもあいかわらず出てきます。
しかし、吉田のうどんのうち、富士詣で客相手の伝統から続くものは そろそろ危険で、後継者不足などで店舗数が減少しているのです。
多くの料理は、そのルーツが消滅しても、メジャーになったことでその命脈をつないでいます。だからこそ、これまで全国展開できていなかった吉田のうどんを他県にも広げていく仕組み作りを考えてほしいものです。
いつ食べてもおいしいですから、吉田のうどん!
ほうとうや吉田のうどんは山梨県民においてすっかり定着しましたが、新たな名物となったのが、甲府鳥もつ煮です。
「内臓の煮込みなんてどこにだってあるよ」と他県民なら思うかもしれませんが、甲府の鳥もつ煮は一味違います。
通常のもつ煮込みは醤油や味噌ベースのスー プで煮込むものですが、甲府鳥もつ煮は「煮込む」というより「煮詰める」と表現した方が近いでしょう。
スープは醤油と砂糖を使用し、また大ナベで煮込むのではなく少量で水気が飛ぶくらいまで煮詰めてしまいます。
砂糖が入っているので煮詰められたスープはトロトロと粘り気を持ち、甘じょっぱい絶妙なタレとなります。
甲府鳥もつ煮の知名度が一気に上がったのは、2010年に開催されたB級ご当地グルメの祭典「B1-グランプリ」にて初出場し、見事初優勝を成し遂げたためです。
しかし人気に火が付いたことで便乗して適当な調理法で鳥もつ煮を出す店も急増し、一時期は客からクレームが続出したので、現在は正しい調理法や材料などを使用していることをチェックした上での認証制が取られているようで……。
正規のお店には『甲府鳥もつ煮の幟旗』がはためいているはずなので、要チェックです。
山梨といえば、やはり果物、中でもワインを想像する人も多いでしょう。山梨観光といえば、ワイナリー見学は外せないスポットです。
それでは実際に、ブドウとワインの生産量、またブランド力はどのような地位を築いているのでしょうか?
山梨県といえばブドウで、その生産の根源ともいえるのが甲州市、笛吹市、山梨市がビッグ3として君臨しています。
特徴的なのは、甲州市に関しては、ブドウとモモ、スモモ以外はほとんど何も作っておらず、他の産業はそれほどでもないので、果物ばかり作っている地域なのです。
ブドウの名産なだけに、ワイン製造も盛んです。ところで、なぜこのように果物ばかり作るようになったのかといえば、単純にいえばその方が儲かるからです。
そもそも、1960年代まではそれなりに米が作られていたのですが、2000年代に入るとほぼ消滅し、そこからブドウなどの果物にシフトしたのです。
山梨のワインはやはり魅力で、その象徴として『ワインツーリズム』といわれる観光事業があります。
これは実際にワイナリーやブドウ畑にいってワイン造りを見たり、絞りたての新酒や貴重な年代物を楽しむ観光スタイルです。ワインの愛好者は順調に増加していて、「ワインは健康に良い」という要素もあり、繁盛しています。
ワインツーリズムでは、ワインを楽しむと同時に、食事もワンセットで、これには地域の農産物や畜産物が出されています。
これにより、ワイン関係者だけではなく、それなりの範囲へ利益が分配できるようになっているのです。
「山梨の名産品は伝統の証!山梨県のブランド力と海なし県の実態」はいかがでしたか?
個人的に海なし県にも関わらず、マグロの消費量が国内2位というのは驚きました。ほうとうや吉田のうどんも頻繁にいただいていますが、その歴史を振り返ると、より好感が持てるものとなりました。
山梨に愛着を持って、素敵なパートナーとさらに山梨の魅力を語っていきたいですね。
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