千葉県は日本屈指の農業大国といわれています。農業産出額が全国第4位の千葉は、水と緑の豊かな自然に恵まれています。
四方を海と川に囲まれ、水と緑の豊かな自然に恵まれた千葉県は、冬暖かく夏涼しい海洋性の温暖な気候です。この気候を上手に利用し、土地改良などを行いながら全国有数の農業県となっていきました。
それでは、千葉県にはどのような農業事情があるのでしょうか?
この記事では、農業盛んな千葉の農業事情について徹底解説いたします。
✔千葉県の農業事情
✔千葉県で採れる野菜
✔他県との比較や関わり方
もくじ
千葉県の主に北西部は都心のベッドタウンとして開発されて都市化も著しい。 しかし現地を歩くと、まだまだ自然や畑は多く残っています。
そして東京から離れるほど、その牧歌的雰囲気が濃厚になっていきます。内陸部や房総半島は田畑ばかりで、北関東に負けず劣らずの田舎っぷりです。
それもそのはず、千葉県は茨城県と並ぶ「首都圏の食料基地」であり、屈指の「農業大国」 なのです。
千葉県の農林水産業がどれほどすごいのでしょうか。県がまとめた「千葉県農林水産業の動向」によると、農業産出額は4711億円で、北海道、茨城県、鹿児島県についで全国4位!
生産農業所得は1 926億円でこちらは全国3位。 北海道の強さは別格ですが、例年2位の座を茨 城、鹿児島と争っています。
農業産出額の構成では、雑穀、豆類や野菜を筆頭に、 ほとんどの項目で国内トップクラスの産出額を誇っています。
千葉県の代名詞となっている落花生(全国シェア約8割!)や、ホウレンソウ、ネギ、カブ、枝豆、 日本梨など、全国1位の生産品目も数多く、かなりのポテンシャルがあります。
一方、山地が無いので林業の生産量は全国でも下位ですが、漁業は当然全国でも上位です。漁業・養殖業生産量(海面)は12万3,102トンで全国1位!
近年漁獲量3位以内を維持しているイセエビや、イワシ、スズキ類、 ブリ類、アワビ類など魚種も豊富です。外房の海が暖流と寒流の狭間という絶好のロケーションなのです。
千葉県は「総の国」と呼ばれていたように、古来から農・海産物が豊かに獲れる地として名を馳せていました。
しかし、下総地域の関東ローム層(数万年も前に富士や箱根の山々が噴火して運ばれてきた火山灰土の土壌)が広がる北総台地は、水を通しやすく稲作に不向きという弱点もあります。
この北総台地に切れ込んだ谷で湧き水を利用した稲作(谷津田)が行われてきたのですが、 やがてその不毛といわれた北総台地も耕作地として開発されていきました。
千葉で本格的に農地開発が始まったのは江戸時代からです。近世の千葉は江戸の食料事情を支えていた要地でした。利根川水系を利用した水運が使えて、生産物を輸送する手間と時間が掛からないことも、房総地域の農地開発に拍車をかけた要因といえます。
開発の初期は台地よりも低地の開発がメインで、水田開発が積極的に行われました。利根川の治水事業を行い、大規模な用水路を整備して水田を拡張したり、手賀沼、椿海(九十九里北部の香取、海上、匝瑳にまたがっていた淡水湖)も干拓されて耕地化は着々と進んでいきます。
開発も中期になると、年貢を増やそうという幕府の意図もあって台地の開発にとりかかります。標高が20〜50メートルという台地の上は水の便が悪かったので、幕府直轄の馬の生育場として使われていましたが、その土地を畑に開墾します。
まずはクヌギやナラを植えて薪を獲る林畑となりました。この後、徳川吉宗が飢饉対策として関東でサツマイモの栽培を広めようと、青木昆陽を起用して房総で試験栽培を行い成功します。
サツマイモの栽培に火山灰土が向くことや、後に天明の大飢饉で救済作物として認知されたこともあって、北総台地での栽培が急増していきました。
こうした千葉の農地整備は、 江戸時代から明治、大正、昭和に渡ってずっと行われ、農業基盤の整備が随時図られていったのです。
一方、房総の漁業は中世までは自給的な操業がメインでしたが、こちらも江戸時代になって大きく変貌を遂げています。関西方面から多くの漁民が房総へ移住し、江戸で鮮魚の扱いが増大したことも相まって、一大漁業地域になっていったのです。
外房では地引網漁、南房では捕鯨、内房では貝漁や海苔の養殖が行われていましたが、やがて房総の漁業は農業とも密接な関係を持つようになります。
畑作が盛んになったことで肥料になる干鰯の需要が急増! 外房ではイワシを獲って干鰯に加工し、それを流通するなど、現在の「6次産業」に通じる先進的な経営形態が出来上がったのです
こうして農業・漁業共に全国トップクラスになった千葉ですが、近年はやや翳りも見え始めています。実は千葉は2004年まで、農業産出額では全国2位を維持してきました。不動のナンバー2だったのです。
しかし、それ以降に茨城と鹿児島に抜かれて4位に後退してからというもの、主に3位と4位を行ったり来たり……。
茨城や鹿児島と比べて、牛肉や豚肉などブランドによっては付加価値が非常に高くなる畜産分野での弱さや、県民の農業離れ(後継者不足)も2位陥落の要因かもしれません。しかし千葉県民の一体感や危機感のなさもその一因だと思われるのです。
千葉に大いなるライバル心を燃やす茨城は、「2位奪取計画」(茨城農業改革大綱)を着々と練り上げ、県と農業界が一体となって生産力と販売力を上げて、再び2位の座を手中に収めました。
(1993年までの約20年間、茨城が全国2位だった!)
一方の千葉は、福島第一原発事故が発生するずっと前から、農産物の安全性をアピールして販売促進につなげようと、「ちばエコ農業」 などの施策を推進してきましたが、農家全般になかなか浸透しませんでした。
結局、新たな試みをしても、一枚岩になり切れないのがツラいところなのです。
これからの日本の農業界は弱肉強食の様相を呈するかもしれません。日本の食料自給率(カロリーベース)は約4%で (※農水省の計算法に問題ありという人もいるが)、TPPが導入されれば海外から安い食材や飼料が入ってきて、国内の自給率が下がると試算されています。
競争力の無い農家は、より農協に依存していくわけですが、だからといってどこまで面倒を見てくれるのか、農協も慈善団体ではないのが心配ところです。
ここで農協に頼らず農家に自立を促すということで注目されているのが、農家の法人化です。小規模な農家が契約農家となって直接顧客と取引するのもありますが、小規模農家が集まって法人化し(※農家を束ねるマネジメント会社が存在していることもある)、作った野菜を宅配したり、直売所を開設して小売りするケースもあります。
また、大規模な農園が法人化して大企業と提携し、その傘下の農場となっているケースもあります。さらに農協が法人を作って企業とタッグを組んだりしています。
これは食品を扱っている企業が6次産業に参入し、その第一次産業の部分に既存の農家を取り込んでいるわけです。都心に近い農業王国の千葉に安定した生産拠点を持ちたがる企業も多いのです。
千葉県内の香取や山武、富里といった農業が盛んな地域では、すでに多くの農業法人が設立されています。一般消費者への販売や農業体験などを企画して成功している法人もあれば、小売業や外食チェーンの生産部門の担い手として、安定した販路を確保して成功している法人もあります。
しかし、法人化したということは利益の追及も必要となり、そのための経費削減は生産物の劣化や安全性の低下などを生むリスクもはらんでいます。
今後、新時代の農業形態に千葉の農家はどう対応していくのでしょうか。
「千葉県は日本屈指の農業大国!農業盛んな千葉の農業事情」はいかがでしたか?
千葉県では皆様の食卓にのぼるほとんどの野菜が作られています。各地域によって作られているものが違ったり特色があるので、千葉県をぐるっとドライブしてみるのも良いかもしれませんね。
この記事は、結婚相談所の「ラポールアンカー千葉」が執筆いたしました。
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