八王子の農業生産高は都内で一番を誇ります。だいこんやなす、トマトなど、「生産者農家の新鮮な野菜を食卓に!」をモットーに八王子で採れる農産物は地域によって様々な野菜や果物が食べられます。
八王子で採れる農作物にはどのようなものがあるのでしょうか。そして、八王子で広げたい意外な農産物について紹介いたします。
この記事では、八王子の農産物について徹底解説いたします。
もくじ
その土地で古くから作られ続け、その土地の環境にあった野菜として根付いてきた野菜を「伝統野菜」といいます。まず始めに、野菜マップを地区ごとに載せていきます。
八王子地区:トマト・ナス・ホウレンソウ・キュウリ
加住地区:米・シイタケ・ぶた・ナス・トウモロコシ・シクラメン・クワ
川口地区:トマト・ホウレンソウ・キュウリ・卵
元八王子地区:トマト・ホウレンソウ・コマツナ・シイタケ・花
恩方地区:ブルーベリー・リンゴ・イチゴ・花
浅川・由井・横山地区:ダイコン・カブ・コマツナ・キュウリ・トマト・ナス・ハクサイ・うし
由木地区:ホウレンソウ・コマツナ・花・シイタケ
八王子の米は、高月町、長沼町、元八王子町などで作られていて、品種は、アキニシキ、 キヌヒカリ、 アサヒノユメ、 コシヒカリなどです。ご飯として食べるほか、日本酒の材料にも使われています。
東京にも、江戸時代から昭和にかけて人々の食生活を支えてきた伝統野菜があり、「江戸東京野菜」と呼ばれています。市内が広大で自然に溢れている八王子は、都内最大の農業生産高を持つ「農業都市」として知られています。
正直なところ、その特産品についてはちょっとピンと来ない感じがあります。トマト、ホウレンソウ、ナスなどが主要な作物のようですが、どうも特徴が薄いからです。
一方、八王子には土地に根付いた「伝統野菜」が存在します。古くからこの土地で栽培され、環境に適した野菜たちです。
東京には江戸時代から昭和にかけて人々の食卓を支えた「江戸東京野菜」と呼ばれる伝統野菜があり、練馬ダイコンや亀戸ダイコン、コマツナ(伝統コマツナ)、谷中ショウガなどが知られていますが、八王子もまた東京の一部。
八王子の地名のついた「江戸東京野菜」は3種類あります。
八王子にも地名が冠された江戸東京野菜が存在します。「川口エンドウ」「八王子ショウガ」「高倉ダイコン」の3種類です。
川口エンドウは甘味があり、しっかりとした食感が特長です。現在、地元の生産者たちは、これらの伝統野菜を守り育て、その価値を再評価しています。
生産者数人が「川口エンドウ普及プロジェクト」を始動させ、普及活動に取り組んでいますが、出荷の時期が非常に限られているため、入手が難しい貴重な野菜です。
辛味が少なく、繊維質も少ない八王子ショウガは、年中を通じて生産されており、市内のスーパーで手に入れられます。
また、高倉ダイコンも練馬ダイコンと同様に漬物に向いたダイコンで、12月上旬に収穫され、1週間ほど干してから出荷されますが、毎年の生産量は僅か1000本程度です。
このため、高倉ダイコンも非常に希少な野菜と言えるでしょう。
伝統野菜以外にも、八王子では意外な農産物が栽培されています。それが「パッションフルーツ」です。パッションフルーツと聞いても、名前は知っていても果物の姿や特徴を知らない方が多いのではないでしょうか。
その果物は球状の形をしており、中を割るとゼリー状の甘酸っぱい果肉と果汁、小さな種が現れます。一般的にはスプーンで食べることが一般的で、種に含まれる「ピセアタンノール」という成分には美白や肌のたるみ予防・回復、アンチエイジングなどの効果が期待され、近年注目を浴びています。
しかし、パッションフルーツは南国の果物として知られ、寒暖差が激しい八王子との結びつきはあまり自然には思えません。
実際、八王子での栽培が始まった背景には興味深いストーリーがあります。ある農家の方が小笠原諸島を訪れ、初めてパッションフルーツを試食してその味に感動し、気候的にも栽培が可能かと考えたことがきっかけでした。
彼にとって、八王子の気候は実は「南国」にも匹敵するのだそうです。こうして、苗の販売を通じてパッションフルーツを栽培する農家を集め、若手農業者の間で広がり、ついには生産組合が結成されました。
八王子産のパッションフルーツは、生産者の努力により果実がぎっしりと実っており、芳醇な香りも漂い、市場からの問い合わせも増えているとのことです。まさに「南国・八王子」が産むパッションフルーツは、一度味わってみる価値がありそうです。
「八王子市で採れる伝統農産物!八王子の意外な農産物を紹介」はいかがでしたか?
都内一農作物が採れる八王子では、様々な食を楽しめます。自然豊かな八王子は、魅力が満載ですね。八王子の伝統農産物をおいしくいただき、健康に暮らしましょう!
この記事は、ラポールアンカー八王子が執筆いたしました。
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