民法改正によって、2022年4月から結婚できる年齢が変更されました。2018年6月13日に民法改正が決定し、決定された内容が施行されるのは、2022年4月1日からです。
2022年4月から、男女ともに18歳から親の同意なしで結婚できるようになります。早く結婚することには出産や育児の面でメリットがある一方、経済面などのデメリットもあります。
それでは、この民法改正は、結婚のあり方にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
この記事では、法改正のポイントと早婚のメリットやデメリットについて徹底解説いたします。
✔2022年4月から改正されたポイント
✔10代で結婚する早婚のメリット・デメリット
✔早婚したいときにご両親に納得してもらう秘訣
もくじ
現行法では成人年齢が20歳とされていますが、民法改正によって成人年齢が18歳になります。従来は20歳以上に与えられていた選挙権が、2016年6月19日から18歳以上に変更されました。
世界的に見ても、成人年齢や選挙権が与えられる年齢を18歳とする国が多くなっています。しかし、飲酒や喫煙などのように、従来通り20歳からとなっているものもあります。
2022年4月までは、男性は18歳、女性は16歳になれば結婚ができました。外務省のホームページには、国内法における最低法定年齢に関するページにて、結婚における法律上の男女間の差異という項目があり、結婚可能な年齢に男女差を設けている理由が説明されています。
結婚とは、社会的な責任が伴うものであり、ある程度成熟した年齢の人に対して認めるべきものです。肉体面や精神面において成熟しているかどうかは男女で差があり、最低結婚年齢にも男女差を設けるのが合理的だという見解を示しています。
つまり、男性よりも女性のほうが肉体的にも精神的にも早く成熟すると考えられていたことから、結婚最低年齢に男女差が設けられていたのです。
2022年4月までは、結婚できる最低年齢が男性は18歳、女性は16歳ですが、民法改正によって男女ともに18歳で統一されることになりました。
結婚最低年齢に男女差を設けていた理由は、肉体面や精神面の成熟に男女差があることでした。しかし、社会が複雑になっている現代では、肉体面や精神面の成熟だけでなく、社会面や経済面で成熟していることが必要だと考えられるようになったのです。
社会面や経済面の成熟という意味では男女に差がないため、結婚最低年齢が18歳で統一されることとなりました。
民法改正によって成人年齢が18歳に引き下げられ、結婚最低年齢が男女ともに18歳になると、親の同意が必要な結婚のケースが存在しなくなります。成人年齢と最低結婚年齢が同じになり、男女ともに18歳になれば親の同意なしで結婚できるようになるのです。
10代での早婚は経済面の不安があることや、同世代と悩みの共有ができないことに変わりはありません。親の反対を押し切って結婚すると、悩みを抱えた場合に同世代に話せる人がいない、頼れる人もいないなどで孤立してしまうリスクがあります。
親の同意なしに結婚できるようになっても、親に結婚を認めてもらい、必要なときにはアドバイスをもらえるような環境で見守ってもらうことはとても大切です。
18歳になれば親の同意なしで結婚できるようになるので、高校生のうちに結婚するカップルも出てくると考えられるでしょう。これによって、教育現場を混乱させることがあるのではないかと懸念されています。
また、成人年齢に達すると民法上の行為能力者として扱われ、ローンを組んで買い物をしたりクレジットカードを作ったりできるようになります。
未成年者が親の同意を得ずに結んだ契約は取り消せますが、成人年齢が下がると18歳以上の人が契約したものは取り消せなくなるのです。
成人年齢が下がることで、これまで存在していたセーフティーネットが解除されてしまうとも捉えられるでしょう。
成人したばかりの若者を狙った悪徳商法などはこれまでもありましたが、成人年齢が18歳になることにより、一層若者が悪徳商法などのターゲットにされやすくなることが考えられます。
民法改正が施行される2022年4月までに、18歳の成人や若者同士の夫婦を守る体制をつくっていかなければなりません。学校での消費者教育も進められていますが、家庭での教育も重要になるでしょう。
10代で結婚する早婚のメリットを5つ紹介いたします。今現在、好きな人がいて結婚を考えているカップルの参考になる情報です。
晩婚化が進むにつれて不妊治療などの話が多く聞かれる通り、若いほうが基本的には妊娠しやすいです。40代での出産も珍しくなくありませんが、若いほうが母子ともに健康な出産ができる確率も高くなります。
あくまでも確率の話ですが、安心できる要素は多いに越したことはないでしょう。
子どもが小さいうちは育てるために多くの体力を必要とするので、体力のある若い年齢のうちに子育てをしたいと考える人もいるのではないでしょうか?
子どもと一緒に遊び回ったり子どもを追いかけ回したりできるのは、若い親の特権だと言えるでしょう。
「結婚を躊躇っていて、婚期を逃してしまった」という話はよくあります。早めに結婚相手を見つければ、精神的に余裕を持てるメリットがあります。
結婚は勢いでするもの、と考える人が多いように、若いうちから結婚していろいろな経験を積むことで、人としてのスキルも上がっていくでしょう。
ある一定の年齢を過ぎると、実家に帰るたびに親から結婚へのプレッシャーをかけられる可能性があります。
生涯独身で過ごす人が増えてきた現代では、プレッシャーをかけない親もいるかもしれませんが、それでも子どもの結婚を心配し、プレッシャーをかける親は多いものです
どちらにしても、早婚をしておけばこのようなプレッシャーとは無縁です。晩婚だと、年齢的に次はないかもしれないと焦って結婚をして後悔することもあるでしょう。
一般的な結婚や出産の年齢を考えると、子どもが独立する頃には老後の生活に入るイメージでしょう。しかし、10代で結婚する早婚の場合は何人子どもを育てるかにもよりますが、早ければ40歳前後で子どもが独立します。
その後のライフステージを考えると、パートナーと自由に過ごせる時間が増えるので、新しい夢が膨らむメリットがあります。子育てが一段落したときに、親のあなたが若いとできることはまだまだたくさんあるのです。
10代で結婚する早婚のデメリットを紹介します。もちろん、早く結婚することが良いばかりではありませんので、いったん冷静になって考える時間も必要です。
結婚生活は生活基盤も大切です。どちらか一方が年上である場合など、経済基盤が安定している人と結婚すれば経済面の不安は減ります。
しかし、同世代の早婚はどちらの収入も安定していない可能性が高く、切り詰めた生活をしなければならない場合があります。二人で精一杯働けば問題ありませんが、子どもができた場合などを考えると、収入と時間の確保の両立が大切です。
自分が子育てで悩みを抱えているときに、同世代の友人は働き盛りだったりするなど、悩みの共有ができない、また大きく違う可能性があります。
年上の友人や親などに相談できれば良いですが、誰に相談したら良いのかわからない事態になりってストレスを抱える夫婦もいます。
他にも、自由気ままな独身生活を満喫する友人を見て、羨ましく思うときもあるでしょう。若いうちに遊べるだけ遊びたいと考えている人は早婚には向かないかもしれません。
3.パパ友やママ友と世代が合わない
同世代と子育ての悩みが共有できなければ、ママ友やパパ友を作れば良いかもしれません。しかし、パパ友やママ友ができたとしても、かなり年上になる可能性が高いです。幼稚園や保育園に預けたときも、保護者会などで顔を合わせるママやパパとの年齢差を感じます。
上手く相性が合えば良いですが、話が合わないなどの問題が出てきます。相手は同世代の友人にも子育ての悩み相談ができることを考えると、早婚の悩みを理解してもらうのは難しいかもしれません。
10代で結婚を決めたときに、親から反対されるケースもあるでしょう。それでは、どうしても最低年齢で結婚したいときに、どのようにして両親を説得すればいいのでしょうか?
今回は2つの秘訣について解説いたします。ご両親の説得に困りそうなときは、ぜひ参考にしてみてください。
18歳で結婚したいと両親に伝えても、最初からスムーズに認めてくれないご家族がいるのが事実です。精神面の成熟が十分ではないことから、若さと勢いだけで結婚してしまい、数年後に離婚するのではないかと心配する親が多いのです。
ご両親からの提案として、「数年経っても気持ちが変わらなかったら、結婚すればいいのでは?」と説得される可能性が高いでしょう。
このとき、気持ちが盛り上がった勢いで結婚するのではなく、将来をしっかりと見据えていることを両親に示さなければなりません。どのような理由で早婚するのかは、カップルにとって事情が違います。
なぜ今、結婚する必要があるのか聞かれたときに、両親を納得させられるような回答ができるようパートナーと話し合っておきましょう。
早婚を反対される理由として、経済面の不安もよく指摘されます。20代後半以降に比べると社会的な地位も高くなく、給料も十分にもらえないのが一般的です。
その状態で子どもを授かった場合、生活に困窮しないか心配し、結婚を許さない両親は多くいます。結婚に必要な初期費用を自分たちで作ったり、ライフプランを立てて、自立した家庭を築いていく姿勢を見せましょう。
しかし、昼夜働き詰めで身体を壊すような働き方をして結婚の初期費用を作っても、ご両親は安心できません。
職業に関する資格を取ったり、正社員になれる安定した職業を選び、長い目で見て安心できるキャリア計画を両親に示してはいかがでしょうか?
結婚後の計画がしっかりと考えられていれば、両親が結婚を認めてくれる可能性が高まります。
18歳から成人となった人たちはどのように感じているのでしょうか? 公益財団法人日本社団の18歳意識調査の結果を見てみましょう。
男女ともに半々くらいの結果になりました。法律が変わったからといって、18歳の人々の意識が変わったかというと、そこに影響されることは少ないようです。
次に、今回の改正で18歳からできるようになったことについて、「やはり18歳より年齢を引き上げるべき」と思うことの結果順です。
最も注意喚起されている「親の同意なしで契約ができる」がトップでした。今は当事者のみなさんも「まだ早いのでは?」と思っているのかもしれません。
最後に、ジェンダー意識や結婚子育ての意識調査結果です。多様化された昨今だからこそ、常識にとらわれない、こだわりのない生活様式が反映された結果となりました。
世間の風潮に流されやすい日本国民ですが、10代の意識も変わりつつあるのかもしれませんね。
「【2022年改訂】結婚可能な最低年齢は18歳!早婚のメリット・デメリット」はいかがでしたか?
成人年齢が引き下げられたことにより、早婚したいカップルにとって一部メリットを感じられる内容になったはずです。社会的責任を伴う分、ご両親の許可なくできることが増えました。
早婚したいカップルは、今回の内容を参考に適切な判断をしてみてくださいね。
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