茨城県在住のあなたは、茨城県の魅力をどれほど語れるでしょうか? ブランド総合研究所が発表する魅力度ランキングで、2019年まで7年連続最下位というありがたくない記録を打ち立ててしまった茨城県。
県民からは開き直りや諦めの声が聞こえてきた一方で、「こんなのあてにならん!」 と一蹴する声もありました。
水戸市内で生粋の水戸民に魅力度について質問してみると、興味深い反応が返ってきました。いわく「そもそも魅力なんて他県と比較するべきではない。調査方法がネットでしょ?高齢者はネットなんて使わないから」と力説!
言葉の裏から憤りのような、何か燃えたぎるようなものを感じたのは言うまでもありません。さすがは生粋の「水戸っぽ」とでも言いますか、実に力強く熱っぽい口調でした。
それでは、本当に茨城県は魅力のない県なのでしょうか?
この記事では、茨城県の本当の実力と魅力度最下位だった理由について徹底解説いたします。
✔茨城県、魅力度ランキング最下位の理由
✔茨城の本当の実力
✔茨城県のブランドイメージ
茨城に魅力がないだなんて、水戸市民の「あてにならない!」という意見にも一理あります。魅力度ランキングの調査方法は、全国1,000の市区町村を対象に、約3万人規模のインターネットアンケートの結果を基に集計されています。
調査対象の年齢層は20~70代で、男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回答を回収し、年齢や地域人口の分布に合わせて再集計が行われています。
調査項目は全84項目に及び、「認知度」「魅力度」「情報接触度」「居住意欲度」「観光意欲度」など、県外の人々の視点から評価するものと、「愛着度」「自慢度」など、県民の視点から評価するものに分類されています。
このランキングの問題点として挙げられるのは、あくまでアンケート調査であるという点です。公平を期すために、各地域の年齢や人口構造に応じて再集計を行っていますが、大都市圏が有利になりがちです。
おそらく「外からの視点」での評価では、自身が住んでいる都道府県には投票できない仕組みになっているのでしょう。それでも、大都市圏の近隣地域に票が集まりやすく、観光地としての知名度が高い地域が上位にランクインしやすい傾向があります。
実際、ランキングの下位を見ると、佐賀県や群馬県、徳島県など、大都市圏に隣接していないエリアが並んでいます。茨城県は首都圏に含まれますが、守谷市など一部の地域を除き、東京都市圏には含まれていません。
また、北海道や沖縄は毎年上位にランクインしていますが、これは「一度は行ってみたい」と思わせる観光地としての知名度が影響していると考えられます。つまり、その都道府県について詳しく知らなくても、イメージだけで選ばれやすいのです。
ランキングの結果は年々安定しており、上位5県の顔ぶれはほとんど変わりません。このことからも、魅力度ランキングは調査の性質上、大都市圏や観光知名度に影響されやすく、茨城県はスタート時点で不利な状況にあるといえます。
この傾向は、関東地方の観光魅力度ランキングでも顕著に表れています。上位3県は東京、神奈川、千葉で、いずれも東京都市圏に含まれています。
埼玉県の順位が低迷しているのは意外ですが、千葉県には成田空港や東京ディズニーリゾートがあり、他県からの訪問者が多く、知名度も高いです。
茨城県にも利便性の高い空港がありますが、成田空港と比較するのは難しいでしょう。その結果、北関東3県(茨城・群馬・栃木)と埼玉県の票は東京や神奈川に流れやすく、これらの県はランキングで不利な立場に置かれています。
それでも、北関東の他2県(群馬・栃木)よりも茨城県が下位に位置するのは、県民にとって悔しいところです。
その要因として、観光スポットの知名度が影響していると考えられます。茨城県には国営ひたち海浜公園がありますが、群馬県の草津温泉や栃木県の日光ほどの知名度や集客力はありません。
観光客数を見ると、草津温泉には約325万人、日光には約344万人が訪れたのに対して、国営ひたち海浜公園は約230万人と、約100万人以上の差があります。
また、茨城県には世界文化遺産や自然遺産がないことも一因でしょう。世界遺産があること自体が魅力度を高めるわけではありませんが、知名度という点では有利に働きます。
もし水戸城が現存していれば、もう少し評価が変わっていたかもしれませんが、ないものねだりをしても仕方がありません。
茨城県が魅力度ランキングで最下位になった背景には、調査方法の特性や全国的に有名な観光資源の不足が影響していると考えられます。
しかし、茨城県は農林水産業が盛んで「食材県」としての強みもあります。その点をもっと広く認知されるべきでしょう。
最近の茨城県は、映像コンテンツを活用したPRに力を入れているようです。民放だけでなく、インターネット番組を通じた発信にも注力しており、その代表例が「いばキラTV」です。
これは2012年に県議の要望を受けて開設された、茨城県発のYouTubeチャンネルです。茨城県には地方テレビ局がないので、インターネットを通じて県政の情報発信や県民の郷土愛を育む目的で始まりました。
2016年には予算の見直しに伴い、大幅なリニューアルが実施されて県民向けの発信から、県外への魅力アピールへと方向転換しました。
2018年には、自治体として初めてバーチャルYouTuber「茨ひより」を登場させて、IT業界からも注目を集めました。
「いばキラTV」は、従来のPR番組のような形式にとどまらず、より娯楽性のあるコンテンツを目指しています。例えば、甲子園やインターハイなどの地方大会の実況中継、茨城県出身アーティストによる演奏など、地元に関連する話題を扱っています。
今では、チャンネル登録数が20万人を超える勢いで定期的に発信している有名チャンネルとなっているのです。
茨城の魅力度が上がらなかった理由として、「関東最下位」というイメージが定着してしまった可能性が考えられます。
街の情報サイト「Jタウンネット」が関東のヒエラルキーをテーマに「最下位はどこ?」というアンケート調査を行ったところ、茨城が36.0%で圧倒的な1位でした。次いで群馬が24.8%、栃木が16.3%と続き、大方の予想通り、北関東3県だけで約8割を占めています。
東京が1位なのは当然として、爽やかでクリーンなベイタウン・横浜を擁する神奈川が2位なのも納得できます。
3位争いは千葉と埼玉が激しく競い合っていますが、観光面では千葉、ベッドタウンとしては埼玉と、どこに比重を置くかで順位が変動します。
【参考】埼玉と千葉を徹底比較した記事もあります。
ここまでは、茨城県民も理解できる範囲かもしれません。しかし、屈辱的なのは、群馬に10ポイント以上、栃木には20ポイント以上の差をつけられている点です。
確かに観光スポットでは群馬や栃木に優位性がありますが、総合的に考えれば茨城の方が優れているはずだと県民は思っています。
本来なら茨城が圧勝してもおかしくないのに、ここまで低く評価される理由は何なのでしょうか……。
魅力度ランキングのイメージ調査に関する県民性についても触れておきます。茨城の県民性を問うと、「茨城県民が不愛想だったり怒っているように見えるのは方言のせい」といったフォローがよく見られます。
しかし、実際には方言だけが原因ではないという意見もあります。むしろ、愛想がないこと自体が茨城のスタンダードなのではないかという話です。
まず、何よりも笑顔が少ないことが挙げられます。コンビニや居酒屋などの接客業では、「スマイル0円(※懐かしい)」として笑顔で接客するのが一般的ですが、茨城ではあまり見られません。全国のレストランなどで修業を積んだ水戸出身の居酒屋店主は、次のように語っています。
「茨城の男は『ヘラヘラするな』と教えられることが多いんです。だから、歯を見せて笑うのは仲間内だけ。女性はそうでもないですが、男は頑固一徹なほうがかっこいいと思っているんですよ」
この店主も、全国で修業を積んでから茨城に戻り、その違いに気づいたそうです。笑顔が少ないため、第一印象が悪くなりがちです。
道端で話しかけて会話が盛り上がったとしても、表情が変わらないので、親しみやすさを感じにくいのです。心理学的にも、第一印象が悪いとその後の印象も改善しづらいとされています。そこにぶっきらぼうな方言が重なることで、さらに印象が悪くなってしまうのでしょう。
一方で、東京のベッドタウン化が進む常磐線沿線やつくばエクスプレス沿線、転勤族が多い鹿嶋や神栖周辺では、人の流入が多いので、茨城らしい無愛想さが薄まり、多少愛想も身についているように感じられます。
しかし一方で、都市部では別の課題もあります。例えば、対向一車線にもかかわらず強引に追い越しをする車が多いのは土浦ナンバーが目立ちます。
また、県南部では犯罪発生率が高い傾向があり、こうした点もイメージを悪化させる要因の一つになっているのです。
その要因として、やはり「魅力度ランキング」の影響が大きいのではないでしょうか。毎年最下位というインパクトは非常に強く、それがイメージとして固定化されてしまった可能性があります。
さらに、北関東3県はお互いにライバル意識が強く、何かの指標で優位に立つと優越感を覚えやすい傾向があります。
元々明確な序列がなかった地域に、魅力度ランキングというわかりやすい指標が登場したことで、「最下位イメージ」が定着してしまったと考えられます。
つまり、毎年最下位になることでその印象ばかりが強化されて、実際の魅力を知らない人でも「茨城=最下位」というイメージを持つようになってしまったのです。
一部の県民が「最下位であることが逆に魅力」と半ば諦めのように受け入れているのも、このイメージの強化サイクルを理解しているからかもしれません。一度貼られたレッテルを剥がすのは、思った以上に難しいのです。
茨城県は魅力度ランキングでは不遇な扱いを受けていますが、実は全国屈指のポテンシャルを持つ県です。観光、食、産業と、あらゆる分野で実力を発揮しています。
茨城県は、農業生産額が全国トップクラスを誇る「食材王国」です。特にレンコンの生産量は全国一位であり、霞ヶ浦周辺では広大なレンコン畑が広がります。
また、メロンの生産量も全国一位を誇り、「茨城のメロン」は高級フルーツとして知られています。その他にも、ネギや白菜、栗など、多くの農作物で全国上位にランクインしています。
さらに、茨城県は海の幸にも恵まれています。大洗港や鹿島港では、新鮮なシラスやカキが獲れるほか、冬の味覚として人気のアンコウ鍋も絶品です。漁獲量の多さから「食材の宝庫」とも言えるでしょう。
茨城県には、世界的に有名な研究機関が集まっています。つくば市は「日本の研究学園都市」として知られ、多くの国立研究機関が拠点を構えています。
例えば、日本の宇宙開発を担う筑波宇宙センターがあります。ここでは宇宙飛行士の訓練や人工衛星の開発が行われ、日本の宇宙開発の最前線となっています。
また、日本原子力研究開発機構や産業技術総合研究所など、最先端の科学技術が茨城県から生まれています。これらの研究機関があることで、茨城県は国内外の科学技術の発展に大きく貢献しているのです。
茨城県には、全国的な知名度こそ低いですが、訪れると感動する観光スポットが数多くあります。
国営ひたち海浜公園では、春に咲くネモフィラの青い絶景が有名です。SNSでも話題になり、海外からの観光客も増加しています。
袋田の滝は「日本三名瀑」の一つに数えられ、四季折々の姿を楽しめます。冬には氷瀑と呼ばれる滝の凍結現象が見られて幻想的な風景が広がります。
また、日本一の大仏として知られる牛久大仏は高さ120mを誇り、ギネス世界記録にも認定されています。大仏の内部には展望台もあり、茨城県の広大な景色を一望できるのです。
「茨城県は魅力度最下位だった理由!本当は豊かな茨城県の実力」はいかがでしたか?
毎年、魅力度ランキングを見ると、茨城県はいつも下位。
「だからどうした!」という本音はさておき、自然溢れるのんびりとした暮らしができるところが、茨城の良いところです。
魅力度ランキングの真相が、そんな感じで生まれているという参考になれば幸いです。
この記事は、水戸市の結婚相談所「ラポールアンカー水戸」が執筆いたしました。
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