名古屋といえば、金のシャチホコや名古屋めし、名古屋弁など名古屋には独自の文化があり、愛知の中心として発展を続けています。
そのような文化でも知られる名古屋が「嫌われ大都市No1」に選ばれているのはご存知でしょうか。名古屋は方々から「都市としての魅力が無い」と散々な言われようで、これほど不人気で嫌われている大都市は他に無いのではないかと思うほど……。
それでは、なぜ名古屋はそこまで嫌われるのでしょうか? また、名古屋にはどれほどの魅力があるのでしょうか。
この記事では、都市ブランドイメージ最悪な名古屋の真相について徹底解説いたします。
✔名古屋の都市ブランドイメージ
✔名古屋の特長と弱点
✔愛知県の発展のために必要なこと
地方の衰退が叫ばれている昨今、なんだかんだいっても愛知県は元気です。その愛知県の元気を支えているのは県都の名古屋!
やはり「愛知の心臓」である名古屋を改めて分析する必要があるのですが、はじめから言いにくい話をすると、名古屋は日本8大都市を対象とした「行きたくない街ランキング」でダントツのトップでした。
タモリさんが80年代に「みゃーみゃーうるさいし、ケチで田舎臭い」と名古屋を嘲笑したのは有名な話です。
その他にも、作家の村上春樹に「魔都」と呼ばれ、近年は『名古屋はヤバい』『日本の異界 名古屋』など名古屋を揶揄・批判した本が多数出版されるなど、「アンチ名古屋」はもはや都市研究の不変のテーマとなっています。
しかし、なぜ名古屋という街はこれほど嫌われるのでしょうか? おそらくその要因は都市そのもより「名古屋人」にあると考えられます。
名古屋人は堅実でここぞというときにお金をかけるタイプです。もちろん堅実なのは素晴らしいことです。名古屋人がコストパフォーマンスにシビアなことも悪い話ではありません。
それが「セコい」「ケチ」「見栄っ張り」と総ツッコミされるのは、一面では名古屋へのやっかみがあります。
バブル崩壊後、日本の景気が上向いていかない中、名古屋だけが東京や大阪を差し置いて景気が上昇し、「名古屋の独り勝ち」とも呼ばれた時代があります。
そして名古屋の調子が良いほど、「堅実過ぎて新しいことにチャレンジする精神に欠けている」といわれて揶揄されたのです。
(※名古屋じゃなくて豊田のおかげだろう、と言われたり……)
この名古屋人の堅実一辺倒で冒険しない面が、今の名古屋をつまらなくしているでしょう。
名古屋駅前には『ミッドランドスクエア』や『名古屋ルーセントタワー』『JRセントラルタワーズ』などの超高層ビルが乱立しています。
その威容に名古屋の強烈なエネルギーを感じるという見方もありますが、名古屋が「タワー」
という流行に乗っかっているだけという見方もあるようです。
名古屋人は流行が好きですが、新しいものが好きかといえばそうでもありません。新しいものを自分が最初に試すリスクをとろうとせず、まずどこかで成功したものを取り入れようとするのが名古屋人の特徴です。
一方、名古屋人はもっと「牙」のようなものがあったはずです。例えば、物珍しさばかりが強調される「名古屋メシ」の多くは、聞くところによれば、東京と大阪に負けないよう名古屋独自のグルメを模索したメニューだといいます。
それらは伝統的な名古屋メシとは根本的に違うもので、保守的な名古屋人の中には全否定する人もいますが、エキセントリックでエッジの効いたオリジナリティと攻撃性を本来の名古屋人は持っている証でもあります。
名古屋ファッションもまた然りで、名古屋人はよそ者にケチョンケチョンにされることを気にすることは全くありません。
「ダメでも目立てば勝ち!」なのです。
フロンティア精神に乏しく、リスクを負わずに安全策を取りたがる名古屋人。そうした保守的体質は横並び意識となり、その証拠に名古屋人は皆同じような格好をしています。
さらに見栄っ張りなので、流行だけはしっかり追っていて、ブランド品を身に付けている女性もやけに多いです。
「名古屋の女性は似合う似合わないは二の次で流行ばかり追っている。自分の風貌やスタイルに合った格好をすればいいのにもったいない。名古屋の女性は可愛いのにレベルが低く見られがちなのは、そういう理由があるんだ……」とは、地元民の主張ですが、共感できる人も多いはずです。
誰も彼も同じような見た目だから、オシャレなのに没個性的に見えてしまうのが残念です。
これと同じような類のことは、実は街にも表れています。名古屋市内の街はどこも同じような街に見えます。
長年名古屋に住んでいれば、自然とあの街はこうで、この街はこうだと、そのカラーも明確にわかりますが、街の「パッケージ」に個性がないので、パッと見てどの街なのかヨソ者は差別化が上手くできません。このあたりは東京や大阪と違うところです。
もちろん、これは名古屋だけの話ではありません。インフラが整っている名古屋都市圏の街は、ほとんどが名古屋のベッドタウン化していますが、中でも名古屋から見て東部や東南部にあたる街はどこも雰囲気がよく似ていて、個性がないのです。
駅前には大型のマンションが建ち並び、駅から離れた緑が残る場所に住宅街が整備され、公園や大型スーパー、ファミリー御用達のチェーン系の飲食店が充実しています。
その代表ともいえる名鉄豊田線沿線の日進やみよし、長久手の街は、人気タウンとして定着し、流行や横並びが好きな名古屋人を大量に受け入れています。
これらの街は人工的で無機質な印象で、住民の価値観やベクトルが同じ方向を向いているとい
うのも、まるで社会主義国家のようです。
地方の勝ち組でありながら、少子高齢化や人口減少を気にする余り、どこも子育てファミリー向けの街にしようとする特徴があります。
将来的な不安もわからないではありませんが、街の豊かさを追求するのであれば、街の実態や特性に合わせた街づくり戦略が必要だろう。
例えば、歴史と伝統に彩られた西三河の中心都市・岡崎は、人口が40万人にも迫ろうかという中核市ですが、街の印象がとにかく薄いようです。
それは中心市街地という街の核が存在しないからですが、元々無かったのではなく、寂れて存在感が希薄になっているだけです。
しかし、岡崎は中心市街地の再生に手こずり、街中にタワーマンションを建設したり、東岡崎駅前の再開発に躍起になっているが、それは名古屋の街づくりをスケールダウンして真似ているだけで、個性や面白味に欠けているという評価もあります。
地方において寂れた中心市街地を再生するのは容易ではありません。しかし、再生に失敗しているケースのほとんどは、中心市街地の新旧商店に「どんな人が多く住んでいて、その人たちのために何ができるのか」「どうすれば地域に貢献できるか」というビジョンが抜け落ちている点です。
地域にとって有用な店をどれだけ揃えられるかが成功の鍵であり、ここを無視して好き勝手にすると、名古屋市大曽根地区のような失敗が起きてしまいます。
愛知県全体がもう一段、パワーアップするために必要なことであり、その豊かな経済力を有意義に使いたいものです。
日本の人口減少問題が取り沙汰されている昨今、愛知県がどうなっているのかといえば、総務省の「住民基本台帳人口移動報告(2016年結果)」によると、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、大阪府、福岡県と共に、全国で数少ない転入超過自治体となっています。
さらに市町村レベルでいうと全国の7割以上の市町村が転出超過(人口減少)している中、名古屋
は全国7位の転入超過数と大幅に人口が増えています。
大都市の名古屋は人を受け入れるパイがそれだけ大きいのですが、製造業を中心に産業(企業)が集積し、インフラなど都市基盤がしっかり整備され、しかも経済が好調であれば、必然的に人はやってきます。
しかし、名古屋へ人や物が何でも集中するのは、愛知県の中だけで考えると、良くないことのように思えます。
今、東京への一極集中が何かと問題視されています。東京はいうならブラックホールのようなものです。地方から人を次々と飲み込み、飲み込まれた人はそのまま東京から出られなくなってしまいます。
東京という究極のコンパクトシティは、身近に刺激がいっぱい落ちており、少しぐらい高い対価を払ってでも住みたいと思わせる魅力を持っています。
しかし、最先端のモノ・情報・サービス・機能娯楽などが集積する東京に人が集まるのは確かに自然の摂理ですが、地方にとってはこれが困りもので、大勢の若くて生産性の高い人材が東京へと流出してそのまま戻ってこないと、地域の停滞や衰退を招きかねません。
日本の景気を上向かせるには、お金をかけても費用対効果が見込めない効率の悪い地方都市をバッサリ切り捨て、3大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏)と地方の中核都市に人口を集中させ、公共投資やインフラ整備をコンパクトシティに集約するべきだという意見もあります。
それはともかく、東京一極集中を名古屋一極集中と置き換えてみれば、愛知県内の名古屋へのストロー化現象が進めば進むほど、名古屋とそれ以外の都市の格差が広がるのは明白です。
名古屋に人や物が集中すれば、それ以外の力の無い都市は枯渇し、衰退していくでしょう。そしてその兆候はすでに一部の都市に目に見える形で現れてきています。
名古屋に隣接している自治体は、その全てが「名古屋のベッドタウン」に位置づけされています。
名古屋で働く人たちにとって、職住近接では名古屋市内で暮らすのがベストですが、比較的広い土地や家が手頃な価格で手に入り、名古屋の近くで通勤や買い物の利便性を放棄しなくてもいい隣接都市(郊外)は居住地として需要が高いです。
そのような意味でも名古屋の隣接都市は、名古屋があることによって人口を増やしたり、維持しているといえます。
しかし、名古屋との厳しい都市間競争にもさらされています。また、名古屋の郊外は大型商業施
設の出店が進み、中心市街地の衰退に直面している街もあります。特に津島など西部の街はこの傾向が顕著に現れた格好になりました。
さらに名古屋の隣接都市以外でも、名古屋一極集中の弊害は出ていました。名鉄常滑線の沿線は、同線がセントレアとを結ぶ重要幹線になったことで特急が停車するようになり、名古屋のベッドタウン化が一気に進みました。
しかし、知多は過度のベッドタウン化に陥り、昼間の地域内の人口比率が極端に低くなります。
昼間は、名古屋に人を吸い取られ、「寝るだけの街」と化した知多は衰退し、都市としての活気と魅力を失い、一時は劇的に増えていた人口は巡り巡って結局頭打ちになっているのです。
また、名古屋都市圏に属していないものの、西三河の中心都市である岡崎も、鉄道や道路の高速化により名古屋との距離が縮まったことで、その影響下に置かれていることは厳然たる事実(※岡崎人は認めたがらない!)です。
岡崎の中心市街地は今、活気を失っていあすが、その要因は街づくりの失敗や、変化を好まない岡崎人の保守的気質に求めることもできます。
しかし名古屋に(意図的ではないにしろ)商圏を荒らされたというのも要因でしょう。
「尾張名古屋は城でもつ」という言葉がありますが、現在の愛知県は名古屋でもっています。もちろん、トヨタの好業績によるところが大きいですが、愛知県の政治・経済・文化、その他もろもろの中心地は豊田にあらず、名古屋を置いて他なりません。
だからこそ名古屋に一極集中となるのもわかりますが、名古屋一辺倒では、愛知県内の地域格差を助長し、さらには「名古屋がこければ皆コケる」という危険もあります。
しかし、巷で話を聞くと名古屋バブルはいまだに見られます。例えば、庶民派の商店街として人気の大須は、一見元気なように見えて、実は新規店舗が根付かない悩みを抱えています。
その理由として、店舗の賃料が高過ぎるから(※東京の銀座の裏通りレベル!)です。そのため新規店は客単価を上げたいものの、安く提供してナンボの大須でそれは通用せず、結局は撤退を余儀なくされるのだといいます。
このあたりも名古屋一極集中による歪みの一端といえるかもしれません。三河には豊田、岡崎、豊橋と実力の中核市が揃っています。連携して、名古屋への一極集中の流れを分散させる対抗軸となれば、愛知県はさらに大きく発展するでしょう。
「名古屋は行きたくない街ダントツトップ!都市イメージ最悪な名古屋の真相」はいかがでしたか?
住みたくない街と言われている名古屋ですが、東京と大阪の中間地点で独自の文化を築いてきた歴史は評価されるべきでしょう。
お互いに足の引っ張り合いをしている場合ではなく、名古屋市とその他近郊の地方が協力して、さらに魅力的な街づくりを行ってほしいものですね。
この記事は「ラポールアンカー名古屋」が執筆いたしました。
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