名古屋めしといえば、ひつまぶしや味噌かつなど、名古屋ならではのグルメが数多くあります。名古屋に住んでいると当たり前の名古屋めしでも、名古屋めしが人気になった理由や歴史まで詳しくない人も多いでしょう。
それでは、名古屋めしはどのような歴史があって人気が定着したのでしょうか?
この記事では、名古屋めしの雑学として人気の理由や歴史について徹底解説いたします。
✔名古屋めしが人気になった理由
✔名古屋めしの歴史
✔名古屋めし雑学
もくじ
名古屋めしの雑学を見ていきましょう。
みそ煮込みうどん、どて煮、みそカツ……。「名古屋めし」として知られる中部圏化の中で特に目を引くのが、「八丁味噌」に代表される赤褐色の豆みそを用いた名物料理です。なぜ、これほどまで愛されるのか歴史をたどりつつ、「煮込むほど深まるうま味」の謎を探ってみました。
徳川家康の生まれた岡崎城から少し離れた町で初代が仕込みを始めたのが八丁味噌の発祥とされています。旧東海道と矢作川の水運が交わる要所だったため原料を入手しやすく、良質な水がわき出ることもみそ造りに適していました。
蒸し暑さで発酵が進みやすい土地柄だったので、保存の利く豆みそがこの地で広がったという説もあります。
広く出回る信州のみそなど米や麦の麹を使うみその熟成期間は3ヶ月月〜半年ですが、八丁味噌は2年以上と格段に長いです。色が濃く塩辛いと思われがちですが、実は塩分は少なく、うま味とコクが強い。熟成の間に大豆のたんぱく質が大量に分解され、うま味成分のアミノ酸になるのです。
三河地方では当時すでにとり鍋や、根菜を煮込む「煮みそ」といった郷土料理が広まっていたとされています。八丁味噌が煮込み料理に適する理由は、うま味成分が豊富なので煮詰めるほどコクが増すからです。
香りの変化が小さいのも特長です。麹のアルコール発酵で香りが生じる米や麦みそと異なり、豆みそはアルコール成分が少ないので、煮込んでも風味が保たれるといいます。
国の工業統計では愛知県のみそ生産量は長野県に次ぐ全国2位! 名古屋市の小学校は給食に豆みそを使ったみそ汁を出すほか「みそ煮込みきしめん」や「みそおでん」もおなじみです。
みそ煮込みうどん:みそ仕立ての汁でうどんを煮込む
どて煮:牛すじ肉やモツをみそで煮込む
みそおでん:鍋の中心にみそつぼを置く。みそを具材につけて食べるのが伝統的な食べ方
みそとり鍋:名古屋コーチンをみそで煮込む。締めはきしめんか、白飯に汁をかけて
みそカツ:トンカツにみそだれをかける。カツを煮込むタイプもある
少々値段は張るものの、ちょっとしたデートや観光の思い出にピッタリなのが名古屋の名物料
理の中でも特別な存在といえる「ひつまぶし」。
うな丼やうな重とひと味違う、中部圏独特のうなぎの楽しみ方です。しゃもじでおひつの中身を十字に4分割し、薬味とだしで味の変化を堪能するのがおすすめの食べ方です。最近はエビや牛肉を使った「変わり種」もひそかなブームになっています。
当時は商人や芸妓たちの、うな丼の出前が頻繁でしたが、丼が瀬戸物のため回収時に器がどうしてもぶつかってよく割れたそうです。
そのため、店主が漆塗りの大きな「おひつ」に人数分のご飯とうなぎを盛るアイデアを打ち出したものの、数人でおひつを囲むとうなぎが先に無くなってご飯だけが余りがちになります。均等に食べ尽くせるよう刻んで全体を混ぜる工夫をしたのが、ひつまぶしの由来といいます。
おすすめは、しゃもじで十字に切り込みを入れ、4回に分けて茶わんに盛る食べ方。1杯目はそのまま、2杯目はワサビやネギなどの薬味でサッパリと、3杯目はカツオの効いただしをかけてお茶漬けにする。最後の4杯目は、お気に入りの食べ方でどうぞ!
だしをかける食べ方は「お酒のシメに」という客の提案がきっかけで始めたそうです。誕生からおよそ100年。ひつまぶしは、中部地方が誇る食べ物になりました。
「ひつまぶしは食べ方の文化であり、うなぎじゃなくてもいい」という考え方もあり、この食べ方さえ大事にすれば、どの食材でも「ひつまぶし」だと強調します。
例えば、肉やエビなどの食材を使った「変わりひつまぶし」を提供するお店もあります。うなぎが高騰するなか、手軽に「ひつまぶし」を楽しんでほしいと考案したアイデアはなかなかのものではないでしょうか。
人気は知多牛を使った「牛ひつまぶし」や、愛知の「県の魚」でもある車エビの天ぷらを盛り付けた「車エビひつまぶし」などがあります。うなぎと同じく氷砂糖と濃い口しょうゆを使ったタレがベースだが、素材によって微妙に甘さや濃さを変えたりしているのです。
平たい麺のつるっとした食感と鼻孔をくすぐるだしの香りで古くから親しまれてきた郷土料理「きしめん」は、名古屋の名物です。人気が落ち込んだ時期もありましたが、製麺業者の地道な普及活動で生産量が回復しています。名古屋特有の麺文化が、再び人気の幅を広げているのです。
東海道新幹線のホームを慌ただしく行き交う人々が、あめ色の出汁から麺をすすり、食べ終えれば乗車口へ急ぐ……。名古屋駅でおなじみの光景です。出張前の腹ごしらえや旅の思い出に食す人も多いです。
ちなみに、名駅のホームに初めてきしめん店ができたのは、1961年です。駅構内の飲食店などを手掛がける「ジャパン・トラベル・サーヴィス」が「名古屋らしい食事を」と考えて立ち食いの「住よし」を開きました。
さらに、いつから名古屋名物なのか歴史を遡ると、明治21年発行の「愛知県下商工便覧」の扉絵に、農産品と並んで「きしめん」の文字が見つかったとされています。
名前や形状の由来は諸説あり、有名なのはキジの肉を入れて食べたことが起源だという説で、「紀州の麺」が転じたといういわれも残ります。
独特の平たい形状がいつ頃から定着したかは不明ですが、平べったい麺は短い時間で手早くゆでられるメリットがあり、1610年に始まった名古屋城築城のときに「手早く振る舞える昼食」として大勢の人が食べたという説があり、形状と関連があるかもしれません。
実は、長年愛されてきたきしめんにも厳しい時期がありました。農林水産省によると、きしめんを中心とする「ひらめん」の年間生産量は1999年に約5100トンでしたが、10年後の2009年には約2200トンに半減しました。
人気低迷の理由について、「具材はカマボコとホウレンソウと油揚げで地味。若い人たちがラーメンやパスタに流れてしまった」といいます。
これに危機感を募らせた地元の業者は「愛知県きしめん普及委員会」を設立し、若者を的にした行事でエビフライやカレーと組み合わせた商品を提供したり、健康志向の「ウコン入り」きしめんも大学生と共同開発。職人が地元小学校に出向いて、めん作りの実演も重ねました。
このような取り組みに加えて、「名古屋めし」ブームが後押ししたことで生産量はV字回復を遂げ、18年は4500トンにV字回復するのです。
辛さにむせ込み、汗と格闘しながら味わう「台湾ラーメン」。今や全国でも知られる名古屋のソウルフードとなりました。
来仙に代表される名古屋で一般的な台湾ラーメンは、鶏ガラだしのスープに大量の唐辛子と妙めたひき肉、ニラを入れます。一口すするだけで汗が吹き出す辛さがファンを魅了します。
そもそも台湾ラーメンが名古屋で生まれたのは1972年。生みの親は名古屋を中心に14店舗を構える味仙の総代表、郭明優氏です。
創菜から10年を経て新メニューを探していた郭氏が、友人の招きで両親の生まれ故郷、台湾を訪問すると、そのとき食べた担仔麺のおいしさに感動し、味仙で提供したいと考えたのがきっかけといいます。
しかし、担仔麺に用いる台湾産の赤みがかったニンニクが手に入らず、試作は難航したのですが、近くの焼肉店がタレに使っていたことをヒントに唐辛子を入れたところ、若者など地元民に好評だったそうです。
80年代の激辛料理やエスニック料理のブームを追い風に徐々に人気が沸騰しました。それから、名古屋の中華料理店やラーメン店の多くが台湾ラーメンを出すようになり、観光客の知名度も徐々にアップしていきます。
「名古屋めし」の人気も重なり全国区になったのです。
ほのかな甘みともっちりとした歯応えの和菓子「ういろう」と言えば、名古屋名物の代表格です。しかし、名前の由来になった万能薬「外郎薬(ういろうぐすり)」が中国から伝わったのは福岡とされ、同じ呼び名の和菓子は全国にあります。
ういろうは、職人が米粉や和三盆に水を加え、ダマにならないよう一定のリズムでかき混ぜてます。粘りのある生地を型枠に流し込み、100度で1時間半蒸し上げると、ぷるぷるで白色の「生ういろう」ができあがります。
ういろうがどこで生まれたかは不明ですが、名古屋だけでなく他県でも名楽として知られています。原料は小変粉やわらび粉など地域によって異なり、味わいや食感は様々です。
そのような「名古星ういろう」を全国区にした立役者は、実は1964年に開通した東海道新幹線です。もともと名古屋駅構内で立ち売りをしていた商品が、開通に合わせて下りの新幹線の車内で販売されるようになりました。
商品は東京駅で積み込んだのですが、ご当地感を演出する意味合いで、販売は浜松駅を出発してから。乗務員が「名古屋名物ういろう」と掛け声を上げながら販売し、日持ちするよう包装技術も向上させたことで、手土産として人気になりました。
列島を東西に結ぶ新幹線によって「名古屋名物」のイメージが広がったのです。
和菓子の名前につながった理由に定説はありませんが、黒糖を用いた黒っぽい見た目が外郎薬に似ていたという説や、外郎薬の口直しと供されたとの説が有力とされています。
従来は一本のういろうを大家族で分けて食べるのが一般的でしたが、近年では核家族や職場でのお土産向けの一口サイズが主流に変わってきました。時代とともに姿形は変わりつつありますが、おやつやお土産としての名古屋ういろうの人気は不動のものです。
値段の割に重量感があり腹持ちも良いので、質素倹約な名古屋人がういろうを好むのは自然なことだといえるでしょう。
「名古屋めし雑学!名古屋めしが人気の理由や歴史を振り返る」はいかがでしたか?
あなたは「名古屋めし」といえば、何を想像するでしょうか? 地元民も観光で訪れた人も、名古屋グルメを堪能し、楽しい時間を過ごしてみてくださいね。
この記事は「ラポールアンカー名古屋」が執筆いたしました。
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