愛知件に日本一リッチな村がある「飛島村(とびしまむら)」を知っていますか?
飛島村は、愛知県の西部に位置し、海部郡に属する、愛知県内で2つしかない村の1つです。伊勢湾の最北部に面し、愛知県名古屋市に隣接しており、人口は約4,600人。面積22.42平方キロメートルの小さな村です。
それでは、なぜ飛島村が日本一裕福な村だと言われているのでしょうか?
この記事では、日本一裕福な飛島村の社会制度について徹底解説いたします。
✔飛島村の実情と村民の意識調査
✔飛島村の恵まれた社会制度
✔飛島村の人口問題
もくじ
「日本一リッチな自治体」と呼ばれる村が、伊勢湾最北部の『飛島村』です。人口は5千人弱ですが、潤沢な法人税収を背景に、自治体の財政力を示す指標「財政力指数」(2018年度、総務省調査)全国トップ!
小学校1年から英語教育や、100歳を迎えると祝い円を支給するなど手厚い地域サービスを誇っているのです。
財政力指数は、地方税収など標準的な収入(基準財政収入額)を行政運営に必要な金額で割った値で、過去3年の平均値で求めます。
1を超えると「富裕団体」と呼ばれ、高いほど懐に余裕があるというわけです。全国の市町村の平均は0.15に留まりますが、飛島村は2.21と群を抜いています。
源泉は村南部の臨海地区です。三菱重工業の工場や中部電力の発電所などがあります。村の一般会計(2018年度決算ベース、62億円)のうち6割を税収でまかなっています。固定資産税と法人税が2本柱です。
財政力指数の上位をみると、2位は青森県『六ケ所村』、3位は北海道『泊村』が続きます。いずれも原子力発電所関連施設で交付金や税収が多い傾向です。愛知ではみよし市や豊田市といったトヨタ自動車グループのお膝元が名を連ねます。
今はリッチな飛島村も歴史を紐解くと、苦難の連続でした。江戸時代の新田開拓を契機に人が集い、農村地帯として歩みました。
沿岸部のため幾多の洪水に悩まされ、1959年の伊勢湾台風では壊滅的な被害を受けて、1970年の財政力指数は0.38留まりでした。
転機は高度成長期でした。伊勢湾を工業地帯として埋め立てる構想が浮上し、1971年に埋め立て地を村に編入します。企業が次々に工場を立て、税収が恵みの雨となりました。
全国の市町村がほぼ半減した「平成の大合併」では、単独での生き残りを選びました。2002年に近隣の弥富町など2町2村の合併を模索しましたが、飛島村は反対が74%に達した住民アンケートを尊重したのです。
そのような村は、潤沢な税収を教育や福祉に活用しています。村立小中一貫校「飛島学園」の英語教育は全国より早く小学校1年でスタート。
村内に住む子どもは中学校2年になると1週間ほど米西海岸にホームステイできます(費用は村持ち)。
社会保障も手厚く、子どもの医療費は18歳まで医療保険の自己負担額を助成しています。これは名古屋市など大きな自治体でも15歳までが一般的です。
結婚祝い金は夫婦どちらかが40歳以下などの条件を満たせば5万円。満100歳になると100万円を贈る充実ぶりです。
ところで飛島村の財政力指数が全国の市町村でナンバーワンだということは、村民にどの程度知られているのでしょうか? 実際に聞いてみたところ知らない人はいました。
村にとって誇らしいことですが、「財政力指数日本一」を行政が積極的に宣伝している様子はありません。
むしろ「秘密にしてるのでは?」とさえ思えてくる雰囲気があります。なぜなら財政に余裕のある街といえば、誰が使うかもわからないピカピカのハコモノがいくつもあったり、道がキレイに整備されていたりしますが、そのような浮かれた様子が飛島村にはないのです。
村役場に隣接する公民館や公民館ホールと、私立学校のようなネーミングの村立小中一貫校・飛島村立飛島学園の校舎は思わず唸ってしまうほど立派ですが、住宅地に近い道路はアスファルトがボロボロで、ムダに広い道路ばかりということもありません。
むしろ、農道のような道路を大型のトラックが当たり前のように走っています。このような様子を見ると、「歩行者のためにも拡幅して歩道をしっかり作ったほうがいいのでは?」と思う人も多い気がしてきます。
しかし、実際には道を歩いている人は一人も見かけなかったわけで、ある意味実態に即した行
政が行われていることを目の当たりにしました。その事実からも、この村の行政は金持ちですが、しっかりしていることがわかります。
さらに飛島村を周ってみて感じたことは、あまり人の気配がしないことでした。農村地帯の集落は、廃墟と間違えるほど家に人の気配がありません。
もちろん、ただの偶然だったのかもしれませんが、先にも書いたように道に人は歩いておらず、田畑で農作業をしている人も見かけません。
約1時間で確認できたのは、保育園に子供を迎えに来た何人かの母親たちと、村役場付近で高齢者を数人(※駐車場の誘導係らしき人も含む)と、自転車で役場方面に向かっているお婆さん。
村はお金はあっても、お世辞にも活気があるとは言い難い現状のようです。村内には「飛島村を日本一健康長寿の村に」の看板が掲げられていますが、やはり高齢化が進んでいるのでしょうか。
調べてみると、2015年時点の高齢化率は30.5%に達します。さらに2010年からの5年間で4.3%も上昇しています。上昇率としては危機的な数値です。
消減可能性都市にも飛島村の名は上がっています。しかし、そのような状況にも関わらず行政は実にのんびりしたものです。
移住者の受け入れに必死になっているわけでもなく、人口を増やすための施策を次々繰り出しているわけでもありません。市街化調整区域が多いからといって、行政が本腰を入れれば宅地開発は難しくないはずです。
唯一考えられる理由は、人が増えれば今と同じ住民サービスが提供できるとは限らないことです。必要最低限しかハコモノや道路に金をかけない行政なら十分あり得る話でしょう。
飛島村は名古屋市中心部から高速道路を使えば車で40分ほどです。ベッドタウンとして移住が進んでもおかしくないですが、人口は約4600人に留まります。
また、この人口の増減には過去30年で大きな変動がありません。これには理由があり、愛知県が臨海工業地帯を除く村の大半を市街化調整区域に指定し、新たな住宅などを原則として建てられません。
海抜ゼロメートル地帯が多く水路の整備が欠かせないうえ、農地保護の必要性もあるためです。しかし、国立社会保障・人口問題研究所によると、村の人口は2030年に4千人を割り込み、約3200人に減る見通しとのことです。
健全な財度を維持しながら、地域の活性化に向け飛島村も動き出しました。県の許可を得て2016年から2018年にかけて、宅地区域を初めて分譲したところ、45区画に117件の応募がありました。抽選で最大7倍ほどの倍率になった区画もあったといいます。
日本一のリッチな村の門戸は開くのか、議論が進みそうです。
平成29年度 普通交付税決定額及び財政力指数等」愛知県総務部市町村課
「100歳祝いに100万円!日本一裕福な飛島村の社会制度と村民の意識調査」はいかがでしたか?
飛島村は、小さい村ながらも日本一の財政力を誇る、裕福な村でした。移住は難しそうですが、充実した行政サービスやさまざまな支援やお祝い金、村民への手厚い社会保障や住民の憩いの場となっている公共施設など、魅力的な村です。
転勤や結婚、子どもが生まれる家族、移住を検討している人など、みなさんの住まい探しの参考になれば幸いです。
この記事は、「ラポールアンカー名古屋」が執筆いたしました。
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