岡山の食文化や食糧事情が知りたい人向けに、岡山の歴史から魅力的な食べ物を解説していきます。岡山は、瀬戸内海で獲れた海鮮はもちろんのこと、様々なグルメがあります。
ただおいしいだけじゃない、ちょっとした雑学的な知識を取り入れた岡山の食文化についてご紹介いたします。
✔岡山の食文化と食料事情
✔岡山の魅力的な食べ物
✔岡山食文化の雑学
もくじ
岡山のグルメといえば、何を想像するでしょうか? 海鮮や果物、スイーツはきび団子、まんぢゅうなど、様々なグルメがあります。
これにより、食文化や食糧事情も様々です。それでは、詳しく見ていきましょう。
B級グルメの他にも、岡山県は古来より豊かな食文化を育んできました。進学などで、東京方面に引っ越すとよくわかりますが、普段の食文化の違いに愕然とします。
まず、岡山の食文化の特徴を挙げると、やはり海の物の豊富さです。東京では目の前の海で獲れたものを「江戸前」と、さも高級品のように扱いますが、岡山県人が聞くと理解できません。
そもそも、普段食べているような魚は目の前の瀬戸内海で獲れるものに決まっています。俗に「地の物」という言い方をしますが、地の物ではない魚は、質が悪いから食べないというお年寄りも多いのです。
「地の物」が至高ゆえ、高級魚の代名詞であるマグロも、岡山県ではあまり価値が顧みられないようです。そんな岡山県で最も価値がある魚は「サワラ」です。関東ではほぼ見かけませんが、岡山人に好きな魚を聞くと10人中10人が「サワラじゃ」と回答するはず!
なぜなら、サワラは旨みを増した産卵期に瀬戸内海に回遊してくるので、岡山県南で獲れるサワラは美味なのです。
さらに、ママカリやイイダコと県南の海で獲れる魚は、その日のうちに市場に並べられます。新鮮なうちに産地から直送された魚で、おいしい夕飯は岡山ではごく日常です。
また、寿司で食べることは滅多になく、サワラは塩焼き、ママカリは酢漬けで食べるのが一般的です。
岡山県民の常食として外せないのがラーメンです。全国ランキングだと有名な店舗がなく、とても地味な印象ですが、実は岡山県民はラーメンをこよなく愛しています。
全国的に、九州豚骨や家系の名店が生まれては消えるのとは裏腹に、岡山は老舗が変わらぬ人気を得ているのが特徴です。
ラーメン店は戦前から存在しましたが、岡山ラーメンのスタンダードを挙げるなら、岡山駅西口 の『浅月』と『冨士屋』。そして、東口の屋台から始まった、『丸天』と『あまいからい』、さらに城下の『天神そば』が有名どころです。
これらの店は共通し て、個性が強いところ! 例えば、浅月は、とんかつそばを注文すると、通常のチャーシューが3枚乗るラーメンに、さらにカツをトッピング。天神そばは、営業時間が昼の2時30分まで、注文をメニューの名前でなく番号で、という独自ルールがあったり……。
共通点は、東京などでよくある「黒いTシャツでバンダナを頭に巻いた店主がドヤ顔」というような上から目線のラーメン屋がないことです。グルメでもなんでもない、うんちく無用で気取らずに腹を満たせるのが、岡山ラーメンのポイントなのです。
そのような岡山のラーメン事情ですが、保守的ばかりではありません。器や店などが、 とにかくオシャレなラーメン屋も増えて、人気を獲得してます。しかし、やはり老舗は定番です。店もどんどん古くなる天神そばも相変わらず行列店なのです。
もう一つ、岡山県人に欠かせない食卓の味が、『岡山木村屋』のパンです。 1919年に銀座木村屋総本店からのれん分けされたこの店は、岡山におけるパンの代名詞で県内の隅々にまで専売店が存在します。
中でも、岡山県人が愛して止まないのはロールパンです。例えば、バナナロールパンは、不動の人気商品。岡山でパンを食べるといったら、まず木村屋のパンをイメージし、食パン以外の選択肢はロールパンと、あんパンが定番です。
岡山の小麦消費量のほとんどは、ラーメンと木村屋のパンによって構成されているといっても過言ではありません。
また、あんパンはのれん分けのときに製法を受け継いだものですが、ロールパンは岡山木村屋の独自商品で、岡山県以外では買えません。銀座の木村屋で「バナナロールはどこですか?」と聞いてしまうと恥をかくのです。
文化の重要なポイントとして、地域ごとに違う食文化があります。B級グルメが県内各所で生み出されていますが、この背景にも食文化の豊かさがあることは自明です。
かつて、岡山の食文化は瀬戸内海沿岸、南部の平野、中部の吉備高原、県北の山地の4つでそれぞれ異なっていました。
名物の寿司も、実は地域によって大きく異なっています。県北では、さばを用いてすがた寿司。中部では、つなし寿司、さば寿司。 南部では、ばら寿司と全く異なっているのです。
この背景には、魚の流通は室町以降、県内の三大河川を高瀬舟が行き来するようになったので、県中部までは瀬戸内産のものが流通するようになりましたが、県北では日本海産のものが流通していたことがあります。
また、そばやうどんも、県北はそば、県南はうどんに分かれて、中部では両者が混在していました。象徴的なのは、正月の雑煮の食べ方で、餅は共通して丸餅ですが、県北では味噌仕立てが、県中部では味噌汁かすまし汁、県南ではすまし汁と、これまた一つの県内で多様な食文化が存在します。
さらに、東南部の赤磐郡や和気郡の一部では、味噌の日、すまし汁の日に加えてぜんざいもちの日と、三が日でそれぞれ味が違うという風習も見られました。
また、県北から県南部まで、それぞれ一部の地域では正月にはもちを食べてはいけないという習わしがある地域もあります。理由は「昔、餅つき中に、口から血が出て餅が真っ赤になった」「火事が起きた」と様々……。
近年、全国で「食育」が注目されるように、食が人間の内心を育てるのに重要な要素であることは、科学的に見ても明らかです。岡山県が多様な文化や人材を生み出した背景には、やはりこの食生活が大きく影響していたのは間違いないでしょう。
さて、岡山を代表するお菓子である大手まんぢゅうは、製造販売する大手饅頭伊部屋は1837年(天保8年)の創業です。
「大手まんぢゅう」のルーツは、大阪にある。江戸時代に大阪に虎屋という饅頭屋がありました。ここで売られている小判型の厚皮饅頭は、 極めて評判が良く、全国各地にのれん分けで店は 増えていきました。
この店の上手いところは、のれん分けで店を増やすと共に、饅頭の切手を売っていたところだといわれています。店のあるところの人にお土産に渡すなら、切手のほうが好きな時に饅頭に交換できるので極めて便利だったのです。とはいえ、当時は饅頭も人力で作っているので注文が殺到すると間に合いません。
1845年のお盆には切手を饅頭と引き換えようとする人が殺到し、饅頭と交換できないという取り付け騒ぎになり店が襲われた……と大阪では語り継がれています。
その人気の虎屋で奉公しているうちに主人に信用されて饅頭屋を始めたのが、大手饅頭伊部屋の 初代です。ちょうど店が城の大手門のの方を向いているので名前を「大手まんぢゅう」にしたといいます。
ところが、既に虎屋は岡山に支店がありました。それも近所にあったので、同じものを遠慮して 厚皮ではなく薄皮の饅頭を始めたのです。
薄皮のの饅頭は、大手まんぢゅうが最初ではなく、これに似た饅頭はもっと古くからあって、良くも悪くもごくありふれたものでした。
これが岡山名物になったのは、宣伝がとても上手だったからだと考えられています。お店は何代か続いて、大岸永吉という人が主人になりました。この人は智恵がある人で、様々な宣伝方法を考えます。
当時、市内を流れる旭川は多くの船が行き来していたのですが、これに「大手」と書いた旗を立てさせて行き来させます。また、お店の従業員に名水の出るところまで水を汲みに行かせるときも、船に旗を立てさせます。
その他にも、店の中は通りから見えるようにして実演販売! さらには宗旨など関係ないと人の集まる神社や寺には燈籠などをたくさん立てます。もちろん「大手」の 文字は大きく彫るのです。
こうして、いつしか「大手まんぢゅう」の名前は知られるようになりました。その伝統なのか、今でも大手まんぢゅうではラッピング電車を走らせています。2019年には30年ぶりに電車のデザインを一新して話題になりました。
さて、この大手まんぢゅうは、お土産にしようと思えば駅の売店でいくらでも売っています。最近は、東京や新橋のアンテナショップにも並ぶようになりました。
(藤戸まんぢゅうも手に入るほど!)
「日持ちのする大手まんぢゅうだからこそ、どこで買っても同じか?」といえば、そんなことはありません。本当に味のわかっている岡山人は、お土産で渡すときには京橋町の本店でしか買わないといいます。
製造して運ばれるまでに、さほど時間差があるわけでもないのですが、ここは譲れないこだわりとプライドがあるのです。
確かに本店で買うものには、他にはない出来たての感覚があります。 日持ちのするものであり、店の案内にも「固くなってしまったときの美味しい食べ方」が書いてありますが、少しでも良いものを……というのは岡山人だけの独特の美学でしょう。しかし、固くなった饅頭をお湯につけて汁粉にして食べるのも美味い!
「岡山の食文化や食糧事情を徹底調査!岡山の魅力的な食べ物」はいかがでしたか?
岡山ならではの大自然が、食文化の歴史を生んでいます。瀬戸内の海で獲れた魚介類は美味! 岡山在住の方、また旅行で訪れる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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