岡山と倉敷は電車で約20分の距離に位置します。岡山と倉敷は仲が悪いらしい? という噂を聞くことがありますが、岡山と倉敷の仲が悪いとしたら、どのような理由があるのでしょうか?
岡山と倉敷の仲が悪いと噂される理由について見ていきましょう。
✔岡山VS倉敷の実態
✔本当に岡山と倉敷は仲が悪いのか?
✔岡山市民、倉敷市民の本音
もくじ
「岡山VS倉敷」という構図は存在するのでしょうか? 実は、岡山と倉敷が対立しているという風評は全国にあるらしいので、詳しく見ていきましょう。
さて、岡山県を訪れたことのある人でも「倉敷美観地区と瀬戸大喬までは行ったけど、岡山には行ったことがない」という人が結構います。
他県民から見た岡山VS倉敷の対立軸は、「県庁所在地でも素通りされてしまう=岡山市民は倉敷にムカついている=岡山と倉敷は仲が悪いはず」というわけです。
倉敷に『代官ばやし』という民謡があります。その最初の歌詞は「倉敷代官にらみをきかしゃ池田の殿様ベソをかく」というものです。
民謡に歌われるほど倉敷と岡山は険悪な仲だったのか、いつ頃から歌われたかを調べてみると、この歌が作られたのは1965年のことです。
ミノルフォンから「聴いて楽しい、歌って楽しいシート」 というキャッチフレーズで、ソノシートで発売されます。倉敷舞踊協会が踊りをつけて、 翌年8月に倉敷市や観光連盟、商店街振興連盟の共催で発表会が行われました。
『倉敷のおどりとうた』という本によれば、「このソノシートが発表されてから、いろいろ町の風評や批判があって」倉敷商店街振興連盟が歌詞を変えたものを発表したそうです。
後からマズイと気づいたとはいえ、対立を煽るような歌詞でリリースしてしまうあたり、岡山VS倉敷は事実なのでしょうか。
もっと深く掘り下げてみると、例えば観光地で注目されるのは、倉敷は倉敷美観地区と瀬戸大橋と街そのものの観光地です。
一方、岡山は後楽園が目立つものの、街歩きを楽しむ人は少ないです。その結果かもしれませんが、全国的には倉敷の方がメジャーな印象が強く、ガイドブックなどでは岡山市の記述は控えめです。
全国の人に「倉敷の特徴は?」と聞くと、「美観地区」や「大原美術館」「桃太郎」を挙げます。それに対して岡山は「県庁所在地の他になにかある?」ということ以外、あまり知られていないのです。
岡山市が優位に立っているのは、岡山県人が至極大切にする学歴の部分です。岡山の学歴社会のキモとなるエリート高校は岡山市に集中しています。
岡山五校・倉敷四校の制度があった時代、倉敷の最高レベルのエリートは、学区を越えて岡山の高校へ進学していました。岡山から倉敷の四校に進学する人は、この制度が廃止された現在でも、まずいません。
大学も岡山市内にある、岡山大学が県内の最高レベルの大学です。倉敷にも、いくつもの大学はありますが、偏差値では全くかなわないのです。
さて、『大手まんぢゅう』と『藤戸まんぢゅう』の争いというのもあります。両者とも、きび団子に次ぐ岡山の銘菓です。
県外の人に手土産を渡すときには、「きび団子」が定番なのは全国でも知られている通りですが、岡山県内でちょっとした手土産といえば、二つのまんじゅうのどちらかです。
岡山市民は大手まんぢゅうを、倉敷市民は藤戸まんぢゅうを買って、お互いに 「名物」だと主張し合っているのです。
岡山市民は大手まんぢゅうが、一つずつ紙のパッケージで包装され、サイズも大きいことを挙げて「こっちが本物じゃ!」と主張することを止めません。 しかし実は、大手まんぢゅうの創業が1837年に対して、藤戸まんぢゅうは創業1184年と歴史的な見方もあります。
ところが、大手まんぢゅうが優位に立つのは賞味期限が長いことです。結果的に、県外のお土産として用いられることが多くメジャー感を煽っているのです。
全体を通して、客観的に見ると争いのレベルがとてつもなく些末に見えるところから、本当にそのような争いがあるのか疑問に思うところです。実際に、岡山や倉敷の人に聞いてみると、「聞いたことねーなー」と言うばかり……。
岡山人は「岡山のほうが街が大きいもん」と主張し、倉敷の人は「倉敷は別の街じゃからなー」と言います。市民レベルでは、実のところぼっけえ対立しているわけではありません。
江戸時代には、岡山市は岡山藩・池田家が治め、倉敷は天領で倉敷代官が治めていました。この「歴史的事実」を持って、対立があったと煽るフシもあります。
江戸時代の治者の違いで、倉敷には「天領根性(一種の特権意識)」が、今でも残っているという主張もありますが、岡山と倉敷双方の住民に聞くと首をかしげます。そもそも、岡山は備前国・倉敷は備中国と、別々の地域であるという意識が強いのです。
歴史的に岡山と倉敷が明確に対立したとされるのは、1962年に三木行治・岡山県知事の主導で進められた合併構想のときです。しかしこれも県が、同年12月に合併調印して翌年1月から実施というムチャな計画で進めたのが原因とされています。
これ以降、平成の大合併でも岡山と倉敷が合併する話はありませんでした。その理由は、ひとえにどちらも産業があり、ブランド力があるからだと考えられます。別々にやっていたほうが利があると、どちらの市もわかっているのです。
お互いの街を行き来するため電車に乗れば、わずか十数分(快速なら一駅!)。 経済的な結びつきも、人的交流も盛んに行われています。もはや一つの文化と見て良いのではないでしょうか。
「岡山vs倉敷の県内バトル!岡山と倉敷は仲が悪いと噂される理由」はいかがでしたか?
岡山も倉敷も、住んでみれば都です。岡山は経済を支え、倉敷は観光で賑わう、というところでしょうか。正直、電車でもお互いに行き来はラクなものです。お互いの良いところを認めた上で、発展していきたいものですね。
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