埼玉県はJR大宮駅を筆頭に、JR線10路線、私鉄線16路、路線駅は228駅と数多くの人が利用しています。鉄道の運行会社によってその特色は様々で、駅周辺の住みやすさも異なります。
それでは、埼玉県にはどのような鉄道事情があるのでしょうか? 住んでいる人の特徴なども知りたいところです。
この記事では、埼玉県の路線による住みやすい街、住みにくい街について徹底解説いたします。
✔埼玉県の鉄道事情
✔各駅周辺の住みやすさ
✔地価に関するお金事情
もくじ
埼玉県民の働き場所は、多くが東京都内です。そもそも、埼玉は東京のベッドタウンとして発展したので東京勤務は道理といえます。
この埼玉県民は、当然ながら鉄道沿線を中心に住居を構えて都内へ通っています。この鉄道網が特徴的で、他路線への乗り換え駅が少なく、県内を横断的に走るのはJR武蔵野線だけです。
同線は東京都心へ人を運ぶのではなく、埼京線や京浜東北線、東武東上線など、東京へ向かう路線へ乗り継ぐための中継路線という役割です。
埼玉と東京を結ぶJR各線、西武や東武の私鉄各線は、独自性が強く、お互いに混ざり合わない存在になっています。
そのため、埼玉県民は路線によって文化も生活圏も別で、地図では比較的近くでも「よく知らない別の国」という地域ができているのです。
面積は47都道府県で3番目という狭さですが、これが茨城や栃木などマイカーあっての生活なら話は変わります。
鉄道ありきで、東京に寄り添って暮らす埼玉らしい悩みといえば悩みです。こうして鉄道路線ごとに異文化を形成している埼玉では、他者への愛情や関心が希薄という理由もあり、郷土愛ランキング最下位という結果になるのです。
東武鉄道は埼玉県内の各地へ路線を伸ばし、通勤・通学の生命線として機能するほか、栃木県の日光や鬼怒川などへアクセスする観光路線の特色も持っています。その始まりは1899年、東武伊勢崎線の北千住から久喜までの開業です。
その後、経営不振の肩入れにより、”鉄道王”根津嘉一郎が初代東武鉄道社長に就任し、方針が転換されました。
1912年には佐野鉄道(佐野線)、翌年には太田軽便鉄道(桐生線)を吸収合併し、1920年には東上鉄道(東上線)と対等合併しました。
その後も、1927年には東京電燈の伊香保軌道線(1956年に廃止)、1937年には上州鉄道(小泉線)、1943年には下野電気鉄道(鬼怒川線)と越生鉄道(越生線)、翌年には総武鉄道(野田線)などを相次いで合併し、版図を拡大していきました。
現在では、伊勢崎線(東武スカイツリーライン)、日光線、野田線(東武アーバンパークライン)の本線と、東上本線、越生線の東上線という2つの路線グループに大別されています。
東武鉄道は積極的な観光・土地開発を進めた東急や西武とは異なり、1970~80年代は控えめな姿勢を見せました。このため、他社と比べて東武が地味なイメージを持たれることもありました。
北関東地域への路線延伸や、かつての車両がクリーム色などがその一因とされます。特に東武本線は、北関東への接続路線として、「ダサイたま」の鉄道として認識されています。
一方で、東上線にはどこか品のある雰囲気が漂います。その理由の一つは、起点駅の色の違いかもしれません。伊勢崎線は浅草始発で、野田線は大宮始発ですが、行き先が都内ではなく千葉県の船橋です。
対して、東上線は埼玉県民が愛する大都会・池袋が始発駅です。これにより、東上線沿線では新興住宅地の開発が進んでいます。また、東上線は鉄道路線や車両の面でも感動的なシーンが満載で、沿線の住民にとって誇りとなっています。
特に、モダンなイメージが漂う横浜元町・中華街と一本でつながったのは、沿線の埼玉都民としては実に誇らしいのです。
東武鉄道のブランドイメージは東急、西武と比較するとどうも田舎臭い印象があるようで、東武伊勢崎線が悪いという言われようです。
伊勢崎線には2本の地下鉄(比谷線、半蔵門線)が乗り入れており、銀座、六本木、渋谷などの東京の繁華街に直結していますが、それでも田舎臭いといいます。西武鉄道は埼玉県を走っている のにこの差はなぜでしょうか。
理由は埼玉の背後に群馬、栃木が控えているからと推測されます。埼玉臭は以前ほど田舎の臭いを放ちません。タレントのタモリさんが「ダサイたま」と揶揄した時代の埼玉はダサかったかもしれませんが、それも今は昔の話です。
そう考えると、やはり東武伊勢崎線のブランドイメージが影響しているといえそうです。そもそも、路線名も問題です。東武鉄道の名称は「伊勢崎線」「日光線」であり、セレブ感はゼロ……。
一方、東急電鉄は「東横線」に 「田園都市線」とセレブ感満載! 西武鉄道も「池袋線」に「新宿線」と都心のターミナルを線名としています。
これでは東武鉄道が田舎臭いブランドイメージを持たれるのは当然といえます。この恩恵としては、東武伊勢崎線のブランドイメージのお陰で地価が安いメリットがあります。
2012年の東京スカイツリーの開業により、浅草〜東武動物公園間は「東武スカイツリーライン」という今風の愛称がつけられてイメージの回復はされたのでしょうか。
1平方メートル当たりの地価で見ると、東武伊勢崎線沿線の草加や越谷は10〜15万円、春日部だと10万円以下、東武動物公園、久喜なら6〜7万円となります。
駅周辺ではやや割高になるものの、駅まで徒歩圏内でこの安さです。さらに、通勤圏内を外れると、加須や羽生なら7万円の超低価格となります。通勤時間と地価は当然反比例するため、奥に引っ込むほど安くなります。
一方、神奈川県の田園都市線沿線を見ると、鷺沼、たまプラーザ、あざみ野では50万円オーバーが当たり前です。ちょっと徒歩では厳しい距離でも20万円は切りません。
ちなみにたまプラーザから渋谷までの所要時間が急行で20分であるのに対し、草加から上野までの所要時間は急行+各駅停車で2分です。山手線内への所要時間は互角にも関わらず、地価では草加とたまプラーザでは倍の開きがあるのです。
地価が安いとなれば、伊勢崎沿線は一戸建ても格安です。例えば草加なら徒歩圏内の新築で3千万円台です。一方のたまプラーザは、徒歩圏内ならば4千万円を超えます。1千万円の差は実に大きいです。
また、同じ埼玉県内でも特急「レッドアロー」で2分の所沢(西武池袋線)は、1平方メートル当たり15~20万円とやや高くなります。
東武東上線でも、急行で15分の志木が20万円オーバーです。さらに、急行で24分のふじみ野も13~17万円という価格です。都心まで同じ通勤時間なら、安い一戸建てが買える東武伊勢崎線沿線はお得と言えます。
しかし、「やっぱり埼玉の田舎は……」と腰が引けてしまう人が多いのが現実です。通勤時間か? それとも居住性か? この二者択一で居住性を選び、なおかつブランドイメージなどを物ともしないリアリストが伊勢崎線住民なのかもしれません。
「住めば都」ですから!
伊勢崎線住民が夜遊びをする場合、北千住、上野、浅草あたりが良い選択肢です。一方、池袋、新宿、渋谷は少し遠いので終電の時間が気になりアウェー感もあります。
草加、越谷、春日部の住民は、上野までなら終電の各駅停車北越谷行きや、区間準急北春日部行きがあり、0時まで飲んで帰ることができます。
しかし、終電を逃した場合の選択肢には悩むことになります。伊勢崎線住民はセレブではないので、一戸建てを買っているサラリーマンは長期ローンを組んでいることが一般的なので、ムダ遣いはできません。
タクシーで帰ると、深夜割増込みで草加なら6000円以上、越谷ならば諭吉様も近く、春日部ならば帰宅時には1万5000円以上かかってしまいます。そのため、都内で夜を過ごす選択肢も考えられます。
上野では、カプセルホテルが4000円、サウナが3000円、個室ビデオが2000〜3000円、インターネットカフェ・マンガ喫茶が1500〜2000円が相場です。
これなら、上野で一泊するという選択肢も無理はありません。そのため、夜の上野、浅草界隈では、終電を逃した多くの伊勢崎線住民が、さまざまな施設で夜を過ごしています。これが、お酒を飲む伊勢崎線住民のスタンダードな生活パターンと言えます。
武蔵野線は、埼玉県南部を横断する路線で、平日の朝ラッシュ時には1時間に10本ほどの列車が走っています。しかし、日中は5本程度で、1分間隔での列車運行はありません。
埼玉県を南北に走る他の路線と比べると、武蔵野線はのんびりとした雰囲気があります。かつては貨物線でしたが、沿線が東京のベッドタウン化し、人口が増加したことで旅客用に転換された経緯があります。
埼玉県内での東西の交通をつなぐ役割を果たしており、多くの駅で都心方面への乗り換えが可能です。ただし、このような役割を担う路線であるため、ほとんどの利用者は途中駅で乗り換えてしまいます。全線を通して利用するのは鉄道ファンなどごく一部の人々でしょう。
しかし、土日になると武蔵野線の様子は一変します。車内は新聞を握りしめたり、耳に赤ペンを差したギャンブル好きの方々で溢れ返ります。
その理由は、東の船橋法典駅に中山競馬場、西の府中本町駅に東京競馬場があり、さらには、西船橋から南船橋まで直通すれば船橋ケイバや船橋オートレース、南浦和近くには浦和競馬場もあるからです。
また、新松戸で常磐線に乗り換えれば松戸競輪や取手競輪があり、南浦和から京浜東北線に乗れば川口オートレース、武蔵浦和で埼京線に乗れば戸田競艇にも行けます。西国分寺から中央線に乗れば立川競輪もあります。
つまり、競馬や競輪、オートレースなどのギャンブル施設にアクセスしやすいのです。
特に中央競馬の開催日、特にGIレース開催日には、武蔵野線は競馬ファンで賑わいます。ダービーや有馬記念などのGIレースはお祭りのようなイベントで、朝は競馬場へ向かう人々で賑わいます。
しかし、夕方になると、競馬場から帰る人々で溢れかえり、武蔵野線は現実に引き戻されます。行きは楽しみでワクワクしている人も、帰りは悔しさや寂しさを感じることに……。こうして、武蔵野線は喜怒哀楽を味わう場所になるのです。
小さな子供を連れた親御さんからすると、このような雰囲気は好ましくないかもしれません。しかし、ギャンブル好きの人は「来週こそは!」という希望を抱いて、新聞を抱えて武蔵野線に乗ります。
彼らは懲りることなく、毎週同じように行動します。そう考えると、武蔵野線は失敗してもくじけない、希望に満ちた路線であると言えるでしょう。
「埼玉県の電鉄事情!路線上の住みやすい街、住みにくい街」はいかがでしたか?
各路線によって見える景色はいろいろあります。住む世帯によっても住みやすさは異なるものです。ぜひあなたにピッタリの駅を見つけてみてくださいね。
この記事は「ラポールアンカーさいたま」が執筆いたしました。
1993年10月28日生まれ。現住所、神奈川県横浜市。
関東地方で最高峰の頼もしさを発揮している超フレンドリーな婚活アドバイザー。
家族や友人からは「鋼のメンタルで常に飄々としている」との声もあり、その実力はお墨付き。
夫と息子二人と幸せな日々を過ごしている。
尊敬する人は母。
小さい頃からスポーツや体を動かす事が好きで、ソフトボールやジムで筋トレ、スキューバダイビングが趣味の体力派。
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