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2019/1/14 芸能
性差別が問題視?志村けん「バカ殿」の露骨なセクハラぶりに「昔は良かった」と嘆きの声も


©︎フジテレビ

バカ殿様のバカっぷりはどこまで許される?

昔から国民に親しまれている「バカ殿様」。どんなにバカなことをしても「志村けんだから許される」という感覚で番組を視聴している人が多いでしょうが、昨今の視聴者は考え方が異なるようです……。

 

1月9日放送のバラエティ番組『志村けんのバカ殿様(以下、バカ殿様)』(フジテレビ系)で、水着姿の女性が志村けんの布団になるという映像が放送され、視聴者から非難の声が上がっています。

 

同番組のコントのなかで志村けん演じるバカ殿様は、「普通の布団では寒くて眠れない」「人肌が恋しいから肉布団はどうか」と家来に提案しました。すると家来は、水着姿を着た8人の女性を呼び、敷布団として呼ばれた4人が仰向けで布団の上に寝そべり、その上に志村が横たわります。そして、掛け布団として呼ばれた4人が志村の上にうつ伏せで乗る、という演出がありました。

 

この「肉布団コント」が、女性の身体を「肉」と表現していると非難があがり、こうした女性蔑視的な演出に、一部の視聴者からは「全然笑えない」「気持ち悪すぎる」といった批判的な意見が出ています。

 


©︎フジテレビ

志村けんには「セクハラ」や「女性蔑視」といった感覚がない?

『バカ殿様』は、1986年から現在に至るまで不定期に放送されている長寿番組であり、志村けん本人も台本作りに参加しているようです。志村演じるバカ殿様は若い女性が大好きであり、出演者の女性とのハグや添い寝といった演出が定番となっています。

なお、女性が胸を露にした姿で出演していた時代もありましたが、現在はさすがに水着や服を着用しています。

 

長年、下ネタ満載の『バカ殿様』を続けてきた志村けんですが、最近では彼自身のセクハラやパワハラが話題になることもありました。

 


©︎フジテレビ

セクハラをフォローできる時代ではなくなった

2017年10月に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)で「芸能界におけるセクハラ問題」が取り上げられると、「よく女の子の尻を触る人」として志村けんの名前が挙がりました。

番組によると志村けんは「カメラが回っていない時間に共演者の女性の尻をよく触っている」といいます。

 

その際、東野幸治が志村けんの件をフォローするように「女の子に気安い雰囲気をつくってあげている」と意図を紹介しましたが、ヒロミや松本人志は「いやいや、それはもう通用しない!」と否定します。ヒロミ、松本の言うとおり、それはセクハラをする側の勝手な解釈だと結論づけました。

 

また志村けんは、優香などお気に入りの女性タレントを自身の冠番組に出演させ寵愛するとも言われてきたそうです。昨年9月に『バカ殿様』や『志村けんのだいじょうぶだぁ』(フジテレビ系)に出演し、一部では志村の愛人疑惑も出ていたグラビアタレントの小林恵美が芸能界引退を発表した際には、「志村けんの機嫌を損ねて芸能界を干されたのでは」という憶測も飛び交います。

 

傍から見れば、志村けんの行動はハラスメント……。しかし、現在68歳で、昭和の芸能界でスターの志村けんは、その感覚を持ち合わせていないのかもしれません。相手の許可なく一方的に体を触ることも、歪んだパワーバランスも、至極当然のことだと認識している可能性があります。

 

今の時代だからこそ試されることがある?

今回の「肉布団コント」も、それが「ちょっとエッチで面白くて笑える」と捉え、企画しているのでしょう。

 

そのような『バカ殿様』を時代錯誤だと非難する声がある一方で、視聴者からは「今の時代にしては攻めていてよい」「バカ殿はそのままでいて欲しい」など、好意的な意見も見られます。

「あくまでテレビバラエティの演出だから、カタいことを言うな……」というわけです。

 

「今のテレビはつまらない」と昔のテレビを懐かしむ人々

1月6日放送の『ワイドナショー』では「2019年、どうなる?TV番組」をテーマにして、議論が交わされました。その際、松本人志は以下の発言をしています。

 

「スピード違反を起こさないような番組ばっかりで、制限速度60kmっていわれてるのに、もう50kmも出さないですもんね!」
「主導権を視聴者からTV局が取り戻すことが大事」

 

この意見に賛同した人から「昔のテレビは面白かった」「今は視聴者を気にしすぎている」など、昔を懐かしむ意見も出ています。

 

確かにネットが発展した今、テレビ番組は些細な視聴者の苦情がSNSに書き込まれただけでも炎上と報道され、過敏になりすぎているところもあるかもしれません。

 

しかし、だからといって性差別や暴力、人種差別等が横行し、「ハラスメント」という言葉すらなかった昭和~平成初期に回帰することはできないのが、昨今の傾向でしょう。

なぜなら、再びテレビでそうした演出を垂れ流しにしたところで、果たして私たちは「面白い」と盛り上がるでしょうか? そもそも、過去の時代であっても、そのような番組の裏には必ず、理不尽な我慢を強いられていた人がいたはずなのです。

 

テレビ業界がすべきは過去を美化して今を嘆くことでも、過剰に萎縮することでもなく、ハラスメントによる笑いに頼らない面白い番組づくりが求められているのでしょうね。

【参考】志村けんのバカ殿様 お年玉コント大放出スペシャル【浜田雅功が登場で殿と大乱闘】

浜田雅功21年ぶり登場!番組冒頭からサプライズ乱入で殿の座をめぐり志村と大乱闘!渡辺直美は変おじに変装し殿を翻弄!珍お祓いで澤部悶絶!?梅沢富美男の剣豪対決!

 

放送内容詳細

『志村けんのバカ殿様』のお正月スペシャルでは、梅沢富美男、澤部佑、渡辺直美ら、まさにお正月にふさわしい超豪華なゲストを招いてオール新作コントでお送りします!

 

梅沢は、梅沢城の殿様にふんし、バカ殿様のもとを訪れます。旧知の仲である2人は会話に花を咲かせ、そんな中で話は前回の出演時に梅沢がひどい扱いをされたことに及び、今回はもっといい役をやらせて欲しい、ということになるも……。澤部は、高嶋香帆ふんする腰元の父親役で登場。このところ原因不明の病で苦しんでいるようで、看病のためバカ殿様から暇をもらい帰省する高嶋。病状はかなりヒドく、ただ田舎のため医者がおらず、そこで志村ふんする祈祷師を訪ねることにして……。

 

渡辺は、なんとランプの精にふんして登場します。城内の物置で古いランプを偶然発見したバカ殿様。ランプをさすると、ランプの精の渡辺が出現。ランプの中に長い間閉じ込められていたという渡辺は、出してもらった御礼にバカ殿様の願いを3つ叶えると言い……。

 

その他、おなじみの変なおじさん登場はもちろん、爆笑必至の新作コントの数々に加えて、バカ殿様からのお年玉をめぐって出演者が大興奮&大奮闘のゲームも!お正月にふさわしい晴れやかな笑いを心ゆくまでお楽しみください!

阿部 伸太郎
ラポールアンカー代表・婚活WEBライター・スイーツ評論家
1987年2月8日、大阪府枚方市生まれ。現住所は静岡県静岡市。
山梨学院大学法学部を卒業後、一部上場のIT企業に就職。
恋愛相談が趣味で、恋愛や結婚にまつわる話を数多くうかがう。
恋愛や婚活に悩む人の助けになろうと、ラポールアンカーを起業。
結婚は1回。嫁と娘を溺愛している。
尊敬する人は、祖母、嫁、妹。
スイーツは見ただけで味が分かるという特技がある。

 

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